課題名 | 暖地多発型の侵入・新規発生病害虫の発生予察・管理技術の開発 |
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課題番号 | 2015027856 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
沖縄県農業研究センター 浜松医大 山口県農林総合技術センター 三重農研 宮城県古川農業試験場 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 侵入・移動性害虫の広域移動予測モデルの高度化に関しては、 a) 平成26年に引き続き、現地において昆虫レーダでハスモンヨトウ様ターゲットが増加した時にフェロモントラップでハスモンヨト ウ雄の誘殺数が増加する事例を確認するとともに、ハスモンヨトウの雄が風を利用して活発に移動分散していることを通年の飛来実態の解析から明らかにした。 b) 日本に飛来するウンカ類の薬剤抵抗性と抵抗性品種に対する加害性は、飛来源であるベトナム北部における変動と同調しているこ とを明らかにし、これらの特性のモニタリングを飛来源で行うことによって、日本に飛来する虫の特性の迅速な把握を可能とした。 c) 微量局所施用法と次世代幼虫数抑制効果を組み合わせた殺虫剤ピメトロジンに対する感受性検定法を開発し、アジア地域における イネウンカ類の本剤に対する感受性のモニタリングを可能とした。さらに、ヒメトビウンカの海外飛来に伴う薬剤抵抗性発達のリスク評価を行い、飛来予測と薬剤抵抗性情報を組み合わせた抵抗性発達のリスクの予測と評価を行うマニュアルを作成した。 新興・再興病の早期検出手法の開発に関しては、イネ南方黒すじ萎縮病ウイルス病の診断法及びELISA法による検出手法、ウイルスの 伝染環及び媒介実態、イネ品種間差異と被害発生リスク、保毒虫の発生実態にもとづく防除のめやす、耕種的防除法、薬剤防除法等をまとめた発生リスク低減マニュアルを作成した。 顕在化病害を対象とした生産工程管理マニュアルに関しては、3年間の圃場試験結果から、イネ紋枯病の初発確認後の中干し処理に発 病程度を低減する効果があることを実証した。これをもとに、移植期から収穫期までの耕種的管理や薬剤防除等をまとめた生産工程管理マニュアルを作成した。 |
カテゴリ | 萎縮病 害虫 管理技術 抵抗性 抵抗性品種 ヒメトビウンカ 品種 フェロモン 防除 モニタリング 薬剤 |