課題名 | 周年安定供給が可能な高品質のバレイショ品種及びその管理技術の開発 |
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課題番号 | 2015027867 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
カルビーポテト(株) 帯広畜産大学 北海道大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | バレイショの長期貯蔵技術に関しては、「スノーデン」における貯蔵後半でのチップ中央部の焦げは、該当部分のでん粉 から糖への変換が多いためであることを示した。またクロロフィル含量等のQTLとほぼ同位置に塊茎緑化のQTLを検出した。 油加工適性に優れ生産力が高い品種の育成に関しては、加工適性に優れ貯蔵性の高い品種の育成では、サラダ用の「北海106号」、ポ テトチップ用の「北海108号」、フライドポテト用の「北海109号」を検討し、いずれも収量性では問題がないものの、「北海109号」 は褐色心腐の発生が見られるため再検討とした。 高度病害虫抵抗性品種の育成に関しては、そうか病及び疫病の抵抗性系統として「勝系39号」を選抜し、国内未発生のジャガイモシストセンチュウ寄生型に抵抗性を示すGro1-4及びジャガイモシロシストセンチュウ抵抗性を付与する遺伝子座GpaⅠVsadgを有する系統を選抜した。塊茎褐色輪紋病抵抗性について、圃場検定では十分な精度で評価できなかった。 でん粉や色素等に特徴のある新規形質系統の開発に関しては、でん粉や色素等に特徴のある新規形質系統の開発では、多収で高リン・低離水率のでん粉を有するでん粉原料用優良品種「北海105号」を「パールスターチ」として品種登録の申請を行うとともに、冷麺、 さつま揚げなどの練り製品で食感が優れた製品を製造できることを示した。 このほか、 a) 波長ピークが580から595nmの波長ピークをもつ光を使用することにより、バレイショ塊茎の緑化を軽減できることを明らかにした 。 |
カテゴリ | 害虫 加工適性 管理技術 シロシストセンチュウ 長期保存・貯蔵 抵抗性 抵抗性品種 ばれいしょ 品種 |