課題名 | ウイルス感染症の発病機構の解明と診断・防除技術の開発 |
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課題番号 | 2019030603 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
社団・財団法人等(2) 農協・農事組合法人(1) 公設試験機関(4) 理化学研究所 北海道医療大学 酪農学園大学 大阪大学 |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2019 |
摘要 | ウイルス浸潤状況調査では、これまでの国内株と異なる豚サーコウイルス株が国内に浸潤していることを明らかにした。豚流行性下痢について開発した迅速検査用キットを各都道府県に配布した。牛白血病について、発症するリスクの高い牛の新規バイオマーカーとして発症牛群において有意に発現が変動する遺伝子群を同定した。牛ウイルス性下痢・下痢粘膜病については、持続感染牛の早期診断技術として組換え抗原を用いたIgM ELISA 法を開発した。豚流行性下痢のワクチン開発に向けて、連続継代によって作出されたウイルスの遺伝子変異や豚での増殖性を確認した。また、この疾病について遺伝的背景の異なる人工ウイルスを作製し、病原性の相違を培養細胞レベルで明らかにする技術を確立した。トリアデノウイルスの組換え抗原タンパク質を大量発現・精製したワクチン候補抗原について、ワクチン効果判定のための検出・定量系を開発した。牛パピローマウイルス感染症ではウイルス様粒子を利用したワクチン候補抗原の野外検証試験において牛での安全性、有効性、効果持続性を確認した。このほか、抗ウイルス薬の探索等につながる評価系としてオルガノイド培養系を培養・維持できる技術を確立した。 |
カテゴリ | 安全管理 害虫 診断技術 豚 防除 予防技術 |