課題名 | 野菜の高収益生産を支える品種育成と基盤技術の開発 |
---|---|
研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き部門 野菜育種・ゲノム研究領域 |
協力分担関係 |
民間(23) 社団・財団法人等(2) 農協・農事組合法人(1) 地方公共団体等(16)(うち 国外1) 公設試験研究機関(16) 独法・国研等(7)(うち 国外6) 大学(22) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 多収性の夏秋どり栽培向け四季成り性イチゴ品種「夏のしずく」(盛岡 37 号)は、既存品種と比較して 1.8~2.8 倍となる 300kg/a 以上の商品果収量が見込め、宮城県、福島県等の現地で普及を開始した。東北地域でのイチゴ作期拡大が期待される。総ポリフェノール含量が多く抗酸化活性が高いイチゴ「ぽりっちご」(久留米 66 号)、「ナバナ B1」及びハクサイ「C9-719」の品種登録出願を決定した。高温期に内部褐変症を生じにくいダイコンについては、優れた高温耐性が認められたものの、高冷地での抽だい発生等の問題から、別系統の品種化を検討する。種子利用「ペポカボチャ豊平交 2 号」の品種登録出願を決定、青枯病・半枯病抵抗性のとげなし単為結果性「ナス安濃交 10~12 号」を育成系統評価試験に供し、いずれの系統も品種候補として有望と判断した。 新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で海外出張ができず、野菜遺伝資源の探索・収集を断念したが、綿密な連携・指導により現地スタッフがベトナム、ラオス及びカンボジアで合計 283 点を収集した。また、国内において、当初目標 299 点を大きく上回る 490 点について病害抵抗性を含む諸形質を評価した。 ネギハモグリバエ抵抗性については、96 個体の分離集団を用いて RAD-Seq 解析を実施しSNP マーカーを開発するとともに SSR や Indel マーカーを追加し遺伝子座の検出基盤を構築した。タマネギのケルセチン含量に関する QTL を 4 か所検出した。F2 集団の遺伝子型情報と形質値を用いて予測モデルを作成し、りん茎の縦横比と展開葉数(早晩生の指標)の予測値を算出して、縦横比の値が大きくかつ展開葉数が少ない個体を選抜し、選抜個体間交配を行った。また、タマネギの特性を組み込んだシミュレーションにより最適な選抜工程の選択を可能とした。このほか、イチゴ「恋みのり」の普及面積は約 150ha となり、北部九州での主力品種になりつつある。キャベツ「YCR ふゆいろ」は 8 県 25 か所で、キュウリ「緑夏」は複数個所での試作が開始されるとともに、ダイコン「セントルージュ」は食品色素原料として約 10ha で栽培が開始された。民間との共同研究によりナスの単為結果性の機構を解明した成果を著名誌に公表した。 |
カテゴリ | 青枯れ病 いちご 遺伝資源 かぼちゃ キャベツ きゅうり 高温耐性 だいこん 多収性 たまねぎ 単為結果 抵抗性 内部褐変 なす なばな ねぎ はくさい 病害抵抗性 品種 |