課題名 | 細菌・寄生虫感染症の発病機構の解明と診断・防除技術の開発 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生部門 細菌・寄生虫研究領域 |
協力分担関係 |
民間(2) JA全農 地方公共団体等(1) 道総研畜産試験場 (独)家畜改良センター ボルステル研究センター(ドイツ) 大学(6)(うち国外2) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 国内のパスツレラ科 Mannheimia haemolytica の薬剤耐性率は、他のパスツレラ科牛呼吸器国内分離菌と比較して高く耐性遺伝子及び水平伝播に関与する遺伝子の保有率も高いことを明らかにした。また、特定の血清型菌の分離率及び耐性率が 2010 年以前のデータと比較して上昇していることを明らかにした。牛乳房炎病原体である Mycoplasma bovis について、令和元年度に開発した検査法を利用した薬剤の選択と治療が牛群の M. bovis 清浄化に有効であることを実証した。ヨーネ病のスクリーニング遺伝子検査法及び確定遺伝子検査法について、安定性試験を実施し、動物用体外診断用医薬品として承認申請した。また、ヨーネ病の排菌抑制に抗免疫チェックポイント抗体の投与が有効であること、早期診断に有用な候補遺伝子がヨーネ菌に特異的であることを明らかにした。特許出願した弱毒豚丹毒菌株について豚での安全性と免疫誘導能を確認し、ワクチンベクター開発につながる成果を得た。大腸菌志賀毒素を発現する豚丹毒ベクターワクチン候補株がマウスにおいて中和抗体を誘導することを確認した。サルモネラ菌防御抗原に関して、令和2年度中に 1 件の特許出願と PCT 出願 1 件を行い、また豚において菌増殖抑制効果を有することを確認した。ローソニア菌の複数の抗原特定と発現に成功した。その他、豚丹毒菌の 26 血清型の同定が簡便かつ短時間で可能とする検査法の開発、及び家畜の重要病原体である豚レンサ球菌と Trueperella pyogenes 菌について、それぞれ重要血清型の識別法及び正確な菌種同定法を開発した。 |
カテゴリ | 豚 防除 薬剤 薬剤耐性 |