麦大豆の極多収栽培技術の確立

課題名 麦大豆の極多収栽培技術の確立
研究機関名 佐賀県農業試験研究センター
研究分担 作物部
研究期間 完H28~R2
年度 2020
摘要 目的:麦、大豆の品質を維持しながら安定多収を目指すため、排水対策をより強化した汎用化水田の整備とともに、このような水田に適した播種方法、施肥等を開発し、土地利用型農業の経営安定に寄与する。
成果:(1) 小麦
①現行の栽培技術を組み合わせ、多収を実証するとともに、そのときの多収要因の解析を試みた。多収要素を収量構成要素からみると㎡当たり穂数で相関が高く、千粒重の増加や㎡粒数の増加が多収に結びついていた。
②多収性小麦品種「中国162号」を用いて、排水性を強化した圃場において多肥栽培を行った。その結果、「中国162号」は「チクゴイズミ」よりも多収となり、最も収量が多かったときの栽培条件は、排水強化した圃場において、追肥Ⅰおよび追肥Ⅱを基準の3倍施用した区において666kg/10aを達成した。この場合、多収の要因として、地上部乾物重の増加と穂数・一穂粒数の増加による㎡当たりの粒数の増加が考えられた。
(2) 大豆
大豆多収品種「作系207号」を供試し、播種密度及び灌水処理の影響について検討した結果、疎植区では個体当たり莢数は増加するが、面積当たりの莢数が少なく、収量への影響は認められなかった。灌水処理により、全茎重は大きくなったが、莢数は同等、莢重、百粒重はやや小さくなり、収量は低くなった。灌水により、降雨の少なかった8月中の土壌水分を高く保つことができ、茎重の増加に効果があったと考えられるが、莢数及び粒の充実への影響は判然としなかった。  本年は登熟後半の9月下旬から10月中旬にかけても降雨が少なく、土壌体積含水率の低い時期があったことから、開花から着莢期だけでなく、登熟期間をとおしての灌水効果についても検討が必要と考えられた。また、「フクユタカ」を供試し、播種方法が生育及び収量へ及ぼす影響について検討したが、生育収量は同等であった。
カテゴリ 経営管理 小麦 栽培技術 栽培条件 水田 施肥 大豆 多収栽培技術 多収性 排水性 播種 品種

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