課題名 | 機能性フィルム等による青果物の鮮度保持技術の開発に関する研究(74) |
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課題番号 | 1996000076 |
研究機関名 |
農業研究センター(農研センタ) |
研究分担 |
プロチーム・プロ4 |
研究期間 | 完H05~H07 |
年度 | 1996 |
摘要 | ガス透過度が非常に高い、選択透過性フィルム[ポリメチルペンテンとポリエチレン(PE)の積層]と微細孔フィルム(延伸ポリプロピレンとPEの積層フィルム表面を特殊な技術で穿孔)を試作した。前者は、強度不足で包装機械適性が小さく、現時点では実用性なしと判断した。後者は、目標値に近い透過度を持つフィルムが安定的に量産できた。このフィルムは数~十数μmの未貫通・半貫通孔や割れ目構造を持ち、酸素と二酸化炭素の透過度の違い及び温度依存性は小さい。なお、結露により微細孔が塞がれるため透過度が小さくなるが、この点についての改良も検討した。青果物を密封包装すると、呼吸により内部はPEよりも高二酸化炭素状態になり、呼吸抑制(MA)効果が得られ、品質保持の延長(ブロッコリーが15℃で14日、呼吸は約3割に抑制)が可能であった。実用化試験中のえのきたけの官能評価では、その包装形態や姿、食味、香りが良いとの結果が得られた。この成果は「成果情報」で公表し、普及に移す予定である。 |
カテゴリ | えのきたけ 加工 機能性 鮮度保持技術 品質保持 ブロッコリー 良食味 |