課題名 |
甘しょ茎葉の有用成分の検索と利用可能性評価(269) |
課題番号 |
255 |
研究機関名 |
九州農業試験場
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研究分担 |
畑地利用・畑作変換研
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研究期間 |
完8~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
南九州地域の基幹作物であるカンショは、塊根については粉末、ジュース化等による新用途開発が精力的に進められている。しかし、茎葉はビタミン、ミネラル等優れた栄養成分を含有するにもかかわらず新用途開発に関する研究はほとんど実施されていない。これまで有望品種として選抜されてきたカンショ葉のビタミン、ミネラルなどの一般栄養成分および機能性について検討した。シモン1号、九系58、K66Mu72-2のミネラル、ビタミン含量はホウレンソウと比較しても遜色ない含量を有し、カルシウム含量および総カロテン含量においてはホウレンソウより優れていることを明らかにした。健康阻害成分であるシュウ酸含量はホウレンソウの1/3~1/6であった。抗酸化能などの機能性が明らかになっているポリフェノールの内、カフェ酸(CA)及びクロロゲン酸(ChA)含量は一般野菜よりカンショ葉でかなり高い値を示した。本研究課題から、カンショ葉が、一般栄養成分やポリフェノールなど機能性成分含量が他の一般野菜に比べても成分によっては優れており、また、抗変異原性、抗菌性など各種機能性もあることから、機能性食品素材として利用可能であることが明らかとなった。
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カテゴリ |
加工
かんしょ
機能性
機能性成分
機能性食品
品質保持
品種
ほうれんそう
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