課題名 |
畑作地帯における野菜の導入に伴う植物寄生性線虫生態の変化の解析(122) |
課題番号 |
102 |
研究機関名 |
北海道農業試験場
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研究分担 |
畑作センタ・環境チーム
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研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
10年度および11年度の2年輪作として、畑作物(ばれいしょ、てんさい、小麦、小豆、大豆)栽培後に、根菜類(だいこん、にんじん、ごぼう、ながいも)の栽培、及び根菜類栽培後に畑作物の栽培を行い、それぞれ栽培前後の土壌中のキタネグサレセンチュウ密度の変化を明らかにした。線虫の増加率(栽培前後の線虫密度比)は、小豆、大豆、にんじん栽培後で最も高く(同比4~5倍)、以下、ばれいしょ、ごぼう(同2~4倍)、小麦、だいこん(同1~2倍)、ながいも、てんさい(栽培前比で減少)の順となった。いずれの作物の栽培後も、線虫密度は野菜栽培における線虫被害許容水準以下に減少しなかった。11年度の畑作物栽培あとに12年春、マリーゴールド及び野生えん麦Avena strigosaの対抗植物栽培を行うと、マリーゴールド栽培(播種から開花盛期まで約100日間)後では、栽培前の線虫密度比で5%以下に、野生えん麦栽培(播種から出穂まで約2か月間)後では同15%程度に線虫密度が減少した。一部を除きほぼすべての区で後作の根菜類導入が可能な線虫密度(許容水準以下)となった。一方、野菜栽培後、野生えん麦を8月上旬から約2か月間栽培すると、線虫密度は春まきと同程度に減少したが、8月下旬や9月上旬まきでは効果が劣った。本成果は指導現場への参考資料として受け渡す。また、対抗植物が線虫を減少させるメカニズムの解明等の問題が残された。
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カテゴリ |
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