細胞壁に由来する機能性糖鎖の構造とその機能解明(451)

課題名 細胞壁に由来する機能性糖鎖の構造とその機能解明(451)
課題番号 353
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 生物機能・生化研
研究期間 完9~12
年度 2000
摘要 植物や微生物の細胞壁に由来する糖鎖は植物の生体防御や成長調節に関与することが知られている。本課題では複雑な構造をもち、機能が不明なペクチンの構造と機能について検討した。双子葉植物(シュガービート、ジャガイモ)の細胞壁からホウ素を含むペクチンを単離した。糖分析の結果、それはラムノガラクツロナンII(RG-II)であった。RG-IIは地球上に存在する最も複雑な糖鎖であり、その機能は不明であった。今回それはホウ素と結合していることが明らかになった。ホウ素(B)はRG-IIとジエステルを形成し、1分子のホウ素が2分子のRG-IIを架橋(dRG-II-B)していた。ホウ素はRG-II中の2-Me-キシロースを含むアピオース側鎖にのみ結合していた。ホウ素の結合位置はin vitroに合成したdRG-II-B中でも細胞壁中のものと同じであった。これらの結果からRG-IIは植物の必須微量元素を結合するために生合成されること、ホウ素がRG-IIと結合してdRG-II-Bを形成すると、RG-IIの構造が一義的に決まることが明らかになった。ホウ素複合体の立体構造を明らかにするため、メチルアピオフラノシドを合成し、ホウ素と複合体を形成させた。NMR解析よりホウ素ジエステルは2つのジアステレオマーとして存在した。得られた成果を新規課題の中で活用し、細胞壁構築におけるホウ素の機能解明を進める。
カテゴリ 遺伝資源 機能性 ばれいしょ

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