| 課題名 | 熱帯域養殖池における生態系機能の解明(80) |
|---|---|
| 課題番号 | 66 |
| 研究機関名 |
養殖研究所 |
| 研究分担 |
飼育環境技術・飼育技術研 (国際農林水産業研究センター) (水産工学研究所) |
| 研究期間 | 完11~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 全世界のエビ養殖池では単一種の集約的給餌養殖に起因する疾病の発生や周辺への環境汚染が大きな問題となっている。この対策としての複合養殖による浄化作用を評価するために,タイ国のエビ養殖場において混合養殖生物や池内に生息する底生生物などにより構築される食物網構造を炭素・窒素安定同位体比を用いて解析した。エビ養殖場内にはエビ養殖池,養殖用水の貯水池および混合養殖種が配置されている処理池がある。これらの池のマクロベントス,懸濁物,池底堆積物,養殖されていたテンジククルマエビおよび混合養殖種のミドリイガイとテラピア,エビ養殖用飼料およびその主成分である魚粉と小麦粉の炭素・窒素安定同位体比を分析した。その結果,養殖池ではエビ飼料が,他2池では懸濁物や堆積物がそれぞれ食物網構造の基盤となっていることが明らかになった。また,ミドリイガイ筋肉の89%,テラピア筋肉の60%が飼料有機物に由来すると推定された。このように,炭素・窒素安定同位体比測定法により食物網構造と複合養殖種の浄化能を迅速に把握できることが判明した。今後,エビ養殖が盛んな開発途上国と日本国内研究機関との密接な連携・協力により,本手法を用いた複合養殖の評価をさらに進める必要がある。 |
| カテゴリ | 環境制御 小麦 飼育技術 |