課題名 | CO2濃度及び温度上昇に対する作物の適応機能の解明と環境適応型生産技術体系の評価 |
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課題番号 | 2001000394 |
研究機関名 |
独立行政法人農業技術研究機構 |
研究分担 |
農業技術研究機構 東北農業研究センター 地域基盤研究部 連携研究第2チ-ム |
協力分担関係 |
農環研 北海道大学 中国科学院 |
研究期間 | 新規2001~2001 |
年度 | 2001 |
摘要 | 大気CO2濃度の上昇が水稲の開花期の高温による障害不稔を増大させることは知られているものの、低温による穂ばらみ期の障害不稔に対する影響は不明である。そこで、CO2濃度の異なる2つの温度勾配型チャンバーを利用して、水稲の低温による障害不稔発生に及ぼすCO2濃度の影響評価を試みた。チャンバ?内で精密に温度制御した冷水を用いて障害不稔を発生させ、200ppmのCO2濃度を上昇させることによって、不稔歩合が5-10%上昇することを明らかにした。乾物生産の増加と籾数の増加により収量低下は少なかったものの、従来、高濃度CO2下では作物体の窒素濃度が下がるため、低温による障害不稔が減少すると考えられてきた。しかし、今回の結果から稲体の窒素濃度では説明できない新たな知見が得られ、不稔発生のメカニズムの解明と耐冷性強化のための技術開発が一層必要であることを明らかにした。 |
カテゴリ | 管理技術 水稲 |