希少樹種の遺伝的多様性と繁殖実態の解明

課題名 希少樹種の遺伝的多様性と繁殖実態の解明
課題番号 2002003103
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 T長(希少樹種)
協力分担関係 井上 健(信州大学)
戸丸信弘(名古屋大学
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 当年度の試験研究方法:ハナノキ等について絶滅要因及び繁殖更新動態の解明に取り組むとともに遺伝マーカーの開発を進め、遺伝的多様性の評価に取り組む。ケショウヤナギ等について絶滅要因及び繁殖更新動態の解明に取り組むとともに遺伝マーカーの開発を進め、遺伝的多様性の評価に取り組む。ヤツガタケトウヒ等について絶滅要因及び繁殖更新動態の解明に取り組むとともに遺伝マーカーの開発を進め、遺伝的多様性の評価に取り組む。当年度の研究成果:ハナノキ集団の雌雄の性比は1:1から雄側に偏る傾向があった。花粉媒介昆虫は自生地によってやや異なり、一部の雌花に機能しない葯があることが認められた。SSRマーカーを用いたシデコブシ集団の解析で、遺伝的変異性はホオノキより低く、オオヤマレンゲ集団より高い傾向が認められた。また、結実率で明らかな近交弱勢が認められた。ケショウヤナギについて、新たに日高山脈を源流とする7つの河川にも同種が分布することが明らかになった。ユビソヤナギを含む東北と湯桧曽川の集団でアロザイム解析を行った結果、ユビソヤナギはオノエヤナギに比べて隔離分布による低い多様性と大きな遺伝的分化を持つことが明らかになった。カバノキ属のITS塩基配列の比較により、アポイカンバについて近縁のダケカンバおよびヤチカンバとの系統関係を明らかにした。ヤツガタケトウヒについて、遺伝子資源保存林として最も大きい集団であるカラマツ沢の遺伝的多様性が他の集団より低いこと、地理的に遠方の赤石山脈の2集団間の遺伝的距離が最も近いことが明らかになった。ヒメバラモミについてSSRマーカーを適用し極めて高い変異性を示す遺伝子座を確認した。早池峰山のアカエゾマツ遺存集団においてSSRマーカーによる遺伝的多様性を解析した結果、サイズの小さい集団は大きい集団より多様性がわずかながら減少する傾向がみられた。結果の意義:湿地に特異的に分布し分断により小集団化しているハナノキやシデコブシについて、それらの次世代集団が形成されるために重要な更新に関わる生活史特性を明らかにするとともに、持続的にその集団の遺伝的多様性が維持されるかを検討するために重要な情報となった。ケショウヤナギの分布域が明らかにするとともに、遺存種としてごく限られた地域にしか分布しないユビソヤナギやアポイカンバについて、保全すべき対象集団とその遺伝的多様性の現状が解明された。遺存的に分布する本州産のトウヒ類について、その保全すべき対象集団とその保全上の意義が明らかにされた。また次世代を形成するうえで、集団サイズの減少が遺伝的多様性の減少をもたらす恐れがあることを示した。
カテゴリ ばら 繁殖性改善 れんげ

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