森林生態系における炭素固定能の変動機構の解明

課題名 森林生態系における炭素固定能の変動機構の解明
課題番号 2002003163
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 気象研究室長
協力分担関係 戸田 求(科学技術特別研究員)
沖 大幹(東大生産技術研)
中野隆志
大塚俊之
阿部良子
渡辺美紀(山梨環境研)
鞠子 茂(筑波大)
谷 誠(京都大)
文字信貴(大阪府立大)
小池孝良(北大)
金澤洋一(神戸大)
安江恒(信州
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 森林生態系における詳細な微気象観測を継続し、CO2フラックスデータベースを構築するとともに、群落の炭素収支をモデル化した。また、生態系-微気象間相互作用モデルに基づく気候-生態系フィードバック過程を解析した。 冷温帯・暖温帯常緑針葉樹林のタワーフラックス観測については、数年間におよび蓄積された通年の森林生態系正味CO2交換量のデータを解析し、冬季の群 落内温度条件、樹液流速と生態系CO2交換量の関係を明らかにした。また、1年を通じた葉群の光合成能測定結果に基づき、林冠光合成量を推定した。熱帯雨林におけるタワーフラックス観測については、生態系CO2交換量データの収集とデータベース構築を開始し、タワーフラックス観測に基づく、熱帯雨林の群落多層モデルのプロトタイプを開発した。さらに、植物個体群動態-気象環境 間の相互作用モデルが改良され、炭素収支、群落の樹高など群落レベルの量に加え、個体サイズ別の年間成長量など群落細部の量についても、実測データと整合する計算結果が得られるようになった。これらの成果により、冷温帯・暖温帯針葉樹林および熱帯雨林における炭素収支プロセスの解明が進むとともに、多様な森林生態系において、環境パラメータを変えた場合の炭素収支量を比較することが可能となる。また、さらに時間経過にかかわるパラメータ化の改良、群落の気象環境-植物個体群動態間の相互作用モデルの改良により、群落動態に伴う森林生態系炭素収支の長期変動予測が可能となる。一般化モデルへと進化が期待できる。
カテゴリ データベース

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