機械化作業に適応した路網整備と環境に配慮した計画・施工法の開発

課題名 機械化作業に適応した路網整備と環境に配慮した計画・施工法の開発
課題番号 2002003175
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 林道研究室長
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 尾根、谷、中腹林道の成立条件を解明するために、尾根、谷、中腹林道の路網特性データを更に収集、解析した。また、地形図での地形解析に加えて、空中写真判読を行い、地形図では読みとれない地盤情報を抽出した。さらに、多様な地形、林道路線線形に適応しうる木製擁壁の開発に取り組んだ。対象地域の平均傾斜と比べて、谷部、稜線部の傾斜は緩くなっている。対象地域の起伏量が大きくなるほど、路線開設箇所に占める谷部の割合が増加し、稜線部の割合は減少する。路網が高密になるほど、稜線部の路網は増えることを明らかにした。判読されたリニアメントのうちで、河系方位と同じ方位のものが節理と推定され、抽出したリニアメントのうち32.6%がこれに該当した。地形図から得られる情報に、リニアメント判読と河系方位特性とから推定した節理群などの地盤情報を付加することにより、林道の通過不適地の特定を行うなど、適切な路線選定に応用できるとの見通しが得られた。新たな木製擁壁は、基礎地盤の凹凸、曲線形に柔軟に対応して設置することができ、機能性は優れていることが確認できた。作設した擁壁の控材を含む部分を完全な壁体とみなす場合、転倒、滑動に対する安全率は5.93、3.53とかなり高い値であった(通常、擁壁の安全率は転倒、滑動とも1.5以上とされている)。擁壁の上部および下部を徐々に引っ張り、微動が生じたときの張力と土圧計算値に基づいて、擁壁の実効安全率の算定を行うと、転倒に対しては2.83、滑動に対しては2.04となり、安定性は確保されていることが確認された。この様に、木製擁壁の良好な施工性が確認され、実用レベルに達した。
カテゴリ 機械化 機能性 経営管理

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