亜寒帯海域における海洋環境の変動特性と生物生産構造の把握

課題名 亜寒帯海域における海洋環境の変動特性と生物生産構造の把握
課題番号 2002003272
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 水産総合研究センター 北海道区水産研究所 亜寒帯海洋環境部 海洋動態研究室
水産総合研究センター 東北区水産研究所 混合域海洋環境部 生物環境研究室
水産総合研究センター 北海道区水産研究所 亜寒帯海洋環境部 高次生産研究室
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 厚岸沖Aラインで6回、オホーツク海Nラインで3回の定線観測を実施した。データベースをインターネットで公開し、月に200-300件のアクセスがあった。A-lineのCTDデータと係留系の流速データから親潮の流速と流量の季節変動を明らかにした。絶対流量は1月に最大、10月に最小となり、傾圧流量の季節変動幅は絶対流量に比べて小さい。冬に流量が最大になったのは冬季季節風の応力の強化によって順圧応答した結果であり、親潮の流量の季節変化には順圧成分の寄与が大きいことを示唆している。また、A-line断面における季節毎の流れの構造と水温・塩分等の平均場を示した。それらより親潮の流れは冬から春に沿岸側の流れになり、夏に流れの幅が広がって沖合側へ伸びる季節変化を示した。次に、’88-’93年と’94-’99年のデータを解析したところ、亜寒帯水塊の経年変化は、冬季における風の強弱による違いよりも上流域の表層水の塩分低下に主たる原因があることが分かった。東部亜寒帯太平洋での鉄散布実験は、鉄添加から27日間の観測を実現した。鉄散布後16日後にクロロフィル濃度は最大となり、その後徐々に低下した。光化学反応量子収率はクロロフィル濃度低下とともに減少し、鉄散布後28日目には鉄散布前よりも低下して成長ストレスが極めて高かったことを示した。これは珪酸と鉄の枯渇が原因と推定された。珪藻の増殖は西部に比べ反応は遅く、量的にも低かった。沿岸域モデルでスケトウダラの成長段階による分布の違いを考慮し、通年の食性変化を再現可能とした。スケトウダラ加入の確率論的扱いを可能とし、加入変動に伴う被食の影響変化を解析した。
カテゴリ 季節変動 データベース

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