課題名 | 亜寒帯水域における増養殖対象種の効率的生産技術の開発 |
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課題番号 | 2003004471 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
水産総合研究センター 北海道区水産研究所 海区水産業研究部 海区産業研究室 水産総合研究センター 北海道区水産研究所 海区水産業研究部 資源培養研究室 |
協力分担関係 |
水産技術普及指導所 岐阜大学 長崎大学 カリフォルニア大学デービス校 ハワイ大学 |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2003 |
摘要 | 亜寒帯藻場の厚岸地先等のフィールドにおいて温度や光などの環境を観測するとともに、主要な生物の類型組成と分布等を求めた。藻場の主要な大型海藻類はコンブ目であり、繁茂期の連続観察により潮間帯から漸深帯にかけて特徴的な鉛直分布が認められ、環境要因との対応が示唆された。また、植食性動物は棘皮動物が殆ど出現しなかったが、知見が少ない小型植食性巻貝の分布が認められた。マツカワの未成魚を一日に2回、海水濃度が50~90%に変化する水槽および50%の水槽で飼育したところ、100%海水の対照群と成長に有意差は認められず、マツカワが高い海水濃度変化耐性を有していることが判った。また、ホシガレイの成熟に関して雄の生殖年周期をとりまとめた。ニシン精子運動開始因子のcDNA(相補的DNA)解析を完了し、ゼブラフィッシュゲノム中に類似の配列を見出したことから、他魚種にもこの因子が存在する可能性が示唆された。自発的産卵技術の改良として、送液ポンプによる採卵法を確立するため、ホシガレイを用いて送流液中での受精率の経時変化を調べ、4 ℃で 24 時間後にも高い受精率を保持することを確認した。また、超音波断層撮影による親魚候補の性判別、マイクロサテライト解析による親魚の家系識別、短期保存精子による人工授精を組み合わせた種苗生産法を試行するとともに、種苗の性比安定化技術の検討を行った。キチジミトコンドリアDNAのD-Loop領域と12~16SrRNA領域の塩基配列分析を行い、その地理的変異性を検討した。 |
カテゴリ | 効率的生産技術 |