課題名 | h.遺伝子組換え技術の高度化と複合病害抵抗性等有用組換え稲の開発 |
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課題番号 | 2006008524 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所 稲遺伝子技術研究チーム |
協力分担関係 |
北興化学(株) クミアイ化学工業(株) ケイアイ化成(株) 東京大学 九州大学 新潟薬科大学 京都大学 岐阜大学 京都府立大学 (独)農業生物資源研究所 |
研究期間 | 新規2006-2010 |
年度 | 2006 |
摘要 | 遺伝子組換え技術による作物の新育種法実用化を目標とし、有用組換え体の開発と関連基盤技術の開発を行った。(1)植物のエチレン生合成量が、ETO1蛋白のエチレン前駆体合成酵素への特異的結合による活性と安定性によって制御されることを明らかにした。また、不稔条件で発現レベルが変化する遺伝子群を明らかにし、柱頭での花粉発芽率を低下させる遺伝子を見いだした。閉花受粉に関与する遺伝子を特定し、相互作用する遺伝子群の詳細について明らかにした。(2)白葉枯病圃場抵抗性に関連する遺伝子の単離と構造解析を進め、これが真性抵抗性遺伝子と関連した構造的特徴を有する新規遺伝子であることを明らかにした。また、新規プロモーターの開発も進展し、病害発生時に発現するプロモーターの候補を取得し解析を進めた。アミノ酸配列を改変した機能増強型ディフェンシンの抗菌活性機構の解明のための高発現系を開発し、効率的な生産系を確立した。(3)ディフェンシン遺伝子の導入による複合病害抵抗性稲の隔離圃場試験は18年度で終了し、導入遺伝子の有効性の確認と交雑防止等に資する知見を得た。高トリプトファン含有イネの開発はウイスカ直接導入法など、様々な周辺要素技術を取り込みつつ、有効な系統の作出が進んだ。ダイズコングリシニンの大量に蓄積する系統の作出に成功した。 |
カテゴリ | 育種 受粉 大豆 抵抗性 抵抗性遺伝子 病害抵抗性 |