課題名 | e.流通農産物・食品の有害生物の制御技術の開発 |
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課題番号 | 2006008572 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品バイオテクノロジー研究領域 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品安全研究領域 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品工学研究領域 |
協力分担関係 |
神戸製鋼所 大阪府立食とみどりの総合技術センター |
研究期間 | 新規2006-2010 |
年度 | 2006 |
摘要 | (1)超高圧処理による殺菌効果について、定常期の細胞が対数増殖期の細胞よりも抵抗性が高いことまた食中毒菌サルモネラの菌株間で抵抗性に顕著な差があることが判明した。超高圧処理による液卵の殺菌に関して、短時間の繰り返し処理が品質低下を起こすことなく接種したサルモネラを完全に殺菌できることを明らかにした。サラダ菜等の養液栽培においては、オゾン水の供給回数が少なかったため、オゾン水の効果は認められなかった。パルス電界を用いたバッチ式通電による殺菌法を検討した結果、最高温度が130℃以上になった場合は枯草菌胞子数が約3桁程度低下し、130℃における殺菌効果は昇温速度に比例して高くなることが明らかとなった。次亜塩素酸ナトリウム耐性菌の発生する可能性を大腸菌の次亜塩素酸ナトリウム感受性で検討したところ、殺菌を挟んだ3回の集積培養により、培養液全体として1桁程度の耐性の上昇が観察された。実際の食品製造ラインにおいて汚染を未然に防止するため、蛋白質ふき取り検査法が簡便かつ有効な自主衛生管理技術であることを検証した。(2)バイオフィルム高生産株を用いた試験では、マンノースおよびラムノースによるバイオフィルム形成抑制が明らかになった。富栄養条件下より貧栄養条件下での培養の方がバイオフィルムの成長が著しいことを見出した。また、固体表面にバイオフィルムを形成した場合、各種の処理に対して抵抗性が高まることを明らかにした。(3)ノシメマダラメイガ幼虫はシュリンクフィルムと容器の間の空間の大きな箇所を好んで侵入することから、空気抜き穴を少なく接着面に継ぎ目のない包装が望ましいことが判った。また小麦を加害するグラナリアコクゾウムシの電子線殺虫技術開発では、小麦内部の電子線が到達しにくい部位にいる幼虫期間で生存率、次世代成虫出現率ともに高いことが判明した。さらに天敵害虫ホウネンカメムシの増殖には30℃付近が最も適していることが明らかになった。 |
カテゴリ | 害虫 加工 カメムシ 管理技術 耐性菌 抵抗性 養液栽培 レタス |