課題名 | h.暖地における長距離移動性、新規発生等難防除害虫の発生メカニズムの解明と総合防除技術の開発 |
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課題番号 | 200709521 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,難防除害虫研究チーム |
協力分担関係 |
ベトナム植物保護研究所 九州大学 京都大・生態学研究センター 富士フレーバー(株) |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)イネウンカ類の東~東南アジア地域個体群を各種20系統以上採集して薬剤感受性と抵抗性品種加害性を検定し、これらの特性は、地域によって明確な差違があることを明らかにした。フタテンチビヨコバイは、夏期にはオヒシバ等イネ科植物上で増殖し、冬期には主にササで成虫越冬する。被害解析試験では、とうもろこしの播種時期が遅くなるほどワラビー萎縮症が激しく発症し、収量が減少した。2)ハスモンヨトウの加害による大豆葉へのトリプシンインヒビターの誘導は認められなかった。稲におけるウンカ類誘導抵抗性のエリシター解析から、唾腺内で種特異的に発現する遺伝子が多数見出され、稲加害時に出される唾液成分がウンカの種によって異なる可能性が示された。イチモンジカメムシ雄成虫のフェロモン生成は交尾行動や生殖器官の発達と強く連動し、また、休眠雄成虫は交尾行動を示さず、フェロモン成分も保持していないことから、フェロモンの機能は配偶行動に関与している。3)沖縄県の亜熱帯作物ほ場等で検出される植物寄生性線虫は、その遺伝的特性から見て、アレナリアネコブセンチュウ沖縄型ほか3種が優占種であった。クマモトネグサレセンチュウの薬剤感受性は、キタネグサレセンチュウと同程度もしくは低く、12℃以上できくに侵入する。 |
カテゴリ | 病害虫 亜熱帯 害虫 カメムシ きく 総合防除技術 大豆 抵抗性 抵抗性品種 とうもろこし 播種 フェロモン 防除 薬剤 |