c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発

課題名 c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発
課題番号 200709572
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,健康機能性研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,健康機能性研究チーム
協力分担関係 静岡大学
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)LC/MS/MSにより、果実中の主要な糖、有機酸、アミノ酸を一斉に定量できる分析法を開発した。2)系統適応性検定試験を経た育成系統約40種について、網羅的な成分分析を実施した。また13C-NMRによるケルセチン定量法を開発するとともに、かきのカロテノイドの品種間差異を明らかにした。3)フィトエン不飽和化酵素とゼータカロテン不飽和化酵素は同一の因子により発現制御されていること、β-クリプトキサンチン含量が高い系統では親系統よりも両酵素の発現が高くなり、このことがβ-クリプトキサンチン含量が高くなる原因の1つになっていることが推察された。また、きんかん果実について、収穫後エチレン処理によるβ-クリプトキサンチンの高含有化に成功した。4)三ヶ日町における栄養疫学調査の結果、女性での血清β-カロテンレベルとメタボリックシンドロームリスクとの間に有意な負の関連が認められた。閉経女性における骨密度は、果物摂取量および血清β-クリプトキサンチン濃度と有意に関連していた。5)かんきつ精油成分であるリモネンは用量依存的にマウスの自発運動量を抑制し、ペントバルビタールによる麻酔作用を有意に増強した。このことからリモネンには中枢作用があるものと考えられた。6)かんきつ加工残さから高濃度β-クリプトキサンチン調製物(10%)を得た。7)ノビレチンは、細胞内cAMP濃度を上昇させることにより、脂肪細胞分化と脂肪分解を促進することが分かった。8)果実可食部から人工胃液条件下で溶出するペクチン量は、0.3~1.5g/100g(全ペクチンの60~90%)であった。
カテゴリ 育種 かき 加工 機能性 機能性成分 きんかん 品種 りんご その他のかんきつ

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