課題名 |
気象情報を活用した麦収穫適期判定システムの開発 |
研究機関名 |
岩手県農業研究センター
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研究分担 |
営農技術
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研究期間 |
継H14~16 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:「食料・農業・農村基本計画」では自給率向上のため、麦・大豆などの生産量の大幅な増大が目標とされている。また、「新たな麦政策大綱」により国産麦の取引は民間流通に順次移行しているが、ロットが小さく品質のばらつきが大きいという実需者の厳しい評価を受け、いわゆる「生産と需要のミスマッチ」が問題となっている。本県において麦の品質が不安定な原因としては、収穫が梅雨期に遭遇することが上げられ、刈り遅れによる品質低下を招いている現状である。この対策として、子実水分の動態把握による収穫適期予測や、やむを得ず高水分で収穫する場合の技術についての知見を示してきたが、水分を正確に計測できないことに加え、収穫乾燥体制の制約もあることから、元来短い収穫適期の間に適正かつ計画的な作業が定着していない。これを改善するためには、精度の高い子実水分予測が必要であることから、気温、降水量などの短期気象情報活用を基幹とする麦収穫適期判定システムを開発する。ここでは、小麦の子実水分変化のメカニズムを解析する。到達目標:1)気象条件による麦子実水分変動の解明 2)麦子実水分予測に必要な短期気象情報の把握3)短期気象情報による麦収穫適期判定技術の確立成果:1)小麦の子実水分は、水分45%前後から日当たり2~2.5%ずつ低下することが明らかにされており、雨害による品質低下の実例も示されている(旧岩手農試)。 2)子実水分30%以上での収穫乾燥法が明らかにされている(同上)。
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研究対象 |
共通
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専門 |
情報
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部門 |
共通
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カテゴリ |
乾燥
小麦
大豆
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