| タイトル | コンジョイント分析を利用した堆肥センターの運営手法 |
|---|---|
| 担当機関 | 十勝農試 |
| 研究期間 | 2002~2003 |
| 研究担当者 |
浦谷孝義 |
| 発行年度 | 2003 |
| 要約 | 堆肥センターの運営を安定化させるための手法として、コンジョイント分析を提案した。この手法により、農家の堆肥購入行動を規定している要因ごとの重要度と、需要の増加が見込ま れるサービスと価格の組合せを明らかにし、堆肥センターの運営改善を図ることができる。 |
| キーワード | 堆肥センター運営安定化、堆肥購入行動、コンジョイント分析 |
| 背景・ねらい | 道内に展開している堆肥センターの運営を安定化するには、需要の確保が大きな課題である。 そのためには、堆肥に対する農家のニーズの的確な把握と、ニーズを反映した品質や価格の設定 が求められるが、従来の方法では各要因を評価し、具体的な製品像を示すことは困難であった。 そこで、要因ごとの評価が可能なコンジョイント分析を利用して、堆肥に対する農家ニーズに基 づいて需要増加に結びつく製品内容を設計する手法を提案する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.コンジョイント分析の手順は、以下の通りである(図1)。問題を明確にし(A)、問題の 解決に有効な属性(要因)とその水準を決定し(B)する。直交配列表を利用して属性と水準を 組み合わせたプロファイルのセットを作り、農家に提示して評価してもらうプロファイルカード を作成する(C、図2)。他方でカードを評価してもらう農家を選定しておき(D)、カードを 提示して購入したい順番を示してもらう(E)。プロファイルカードごとの属性・水準と回収し たカードの順位をコンジョイント分析用ソフトに入力して、部分効用値を推定し(F)、各属性相対重要度を算出する(G)。センターで対応が可能な属性と水準の組合せを作成し、部分効 用値にもとづいてシミュレーションを行う(H)。シミュレーション結果から、現状よりも需要 を拡大できるサービスと価格の組合せを見いだす(I)。 2.農家の堆肥購入を決定する要因は、価格が最も影響しており、ついで、選別の有無、熟度、 輸送の有無の順であった(図3)。 3.農家の堆肥購入の拡大には、1低価格であることともに、2篩い掛けによる選別実施、3堆 肥が完熟に達していること、4堆肥の輸送等、堆肥センター側で提供するサービスの有無で進展 することが示唆された(図4)。したがって、堆肥センターが提供するサービスに見合った価格設定が重要になる。 4.サービスの有無による適正価格についてシミュレーションを行った(図5)。現状よりも需 要の増加が見込まれる場面は、次の通りである。1堆肥の輸送を農家が行い、現状の 3,200 円か ら 2,700 円まで販売価格を低下させる。2選別を実施せずに、現状の 3,200 円から 2,200 円まで 販売価格を低下させる。このように、コンジョイント分析により、堆肥の需要拡大に結びつくサ ービスと価格の組合せを明らかにし、堆肥センターの運営改善を図ることができる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1.堆肥センターの運営改善のための手法として活用できる。 2.本手法の適用に当たっては、1既存資料・アンケート等による事前の情報収集・分析、2コ ンジョイント分析、3分析結果に基づく試験販売による確認、という手順をふむ必要がある。 3.コンジョイント分析用ソフトは数社から市販されているので、それを利用できる。 |
| カテゴリ | 需要拡大 輸送 |
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