環境負荷低減のためのパドック管理技術

タイトル 環境負荷低減のためのパドック管理技術
担当機関 北海道立根釧農業試験場
研究期間 1999~2003
研究担当者 吉田邦彦
高橋圭二
大越安吾 
堂腰 顕
木村義彰
発行年度 2003
要約 フリーストール牛舎併設のパドック内で飼料給与をする場合は、給与直後の採食が落ち着 いた頃にパドック内の除ふんをすると、ふんが大量に残っている時間を短くすることができる。飼 料給与場所を牛舎内に変更すると、パドック内の排ふん量を総排ふん量の約 35%から 6%に低減で きる。
キーワード フリーストール、パドック、除ふん時刻、飼料給与場所、排ふん量
背景・ねらい 環境にやさしくクリーンな北海道酪農推進の一環として、牛舎周辺の環境整備とふん尿混じりの 流出水による環境汚染を防止するため、パドックの利用形態によるふんの分布を検討して、環境負 荷を低減させるためのパドック管理技術を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.パドック内で飼料給与をする場合は、排ふんが飼料の給与後の採食時に集中するため(図 1)、 飼料給与前にパドックの除ふんをするのではなく、飼料給与後の採食が落ち着いた頃を見てパドッ ク内の除ふんをすると、ふんがパドック内に大量に残っている時間を短くすることができ、突然の 降雨による濃度の高い汚水の流出する危険性を低下させることができる。
2.フリーストール牛舎に併設されたパドックのふん量分布は、パドック内給与では牛床間通路に 約 63%、パドック内に約 35%、採食通路に約 2%で、舎内給与では牛床間通路に約 65%、パドックに約 6%、採食通路に約 29%排せつされる(表 1)。これに対し、飼料の給与場所をパドック内か ら牛舎内に変更することにより、パドック内のふん尿量を排ふん量全体の約 35%から約 6%にまで 減少することができる(表 2)。
成果の活用面・留意点 1.本成果は、舗装したパドックに適用する。 2.パドックから流出する汚水の濃度を低下させるために1毎日の除ふんを実施すること、2雨天 時にはパドックを利用しないことが重要である。3パドック内で飼料を給与する場合には、飼槽部 分に乳牛全体を覆えるような屋根がけを検討する必要がある。
カテゴリ 環境負荷低減 管理技術 くり 除ふん 乳牛

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる