| タイトル | 血糖値を用いた乳牛の分娩予測技術 |
|---|---|
| 担当機関 | 北海道立畜産試験場 |
| 研究期間 | 2002~2003 |
| 研究担当者 |
松井義貴 川本 哲 |
| 発行年度 | 2003 |
| 要約 | 乳牛の血糖値は分娩 24 時間前頃から上昇する傾向にある。簡易測定器を用いて測 定した分娩前の血糖値が 82mg/dl 以上またはその上昇率が 18%以上を示すと、80%以上の 高い確率で 24 時間以内に分娩することが予測できる。 |
| キーワード | 乳牛・血糖値・簡易血糖測定器・分娩予測 |
| 背景・ねらい | 難産等による分娩時の事故を低減させるには、的確な分娩予測と牛の監視が重要である。 最近、分娩予告警報装置が市販されたが、高価であることから、あまり普及していない。 そこで本研究では、血糖値が分娩時に顕著な上昇を示すことに着目し、糖尿病患者が血糖 モニタリングに利用している市販の簡易血糖測定器を利用した分娩予測が可能であるかを 検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.乳牛の血糖値は分娩 24 時間前頃から上昇し始め、とくに分娩 12 時間前頃から顕著に 上昇する(図1)。分娩前の血糖値または前日の血糖値と比べた上昇率が高い値を示すと 24 時間以内に分娩する割合が高い。 2.簡易測定器による血糖測定値は、自動分析装置による血糖測定値と相関が高く(相関 係数 0.930)、再現性も高い(変動係数 3%以下)ので、乳牛の血糖値測定に簡易測定器が 利用できる。 3.血糖値が 82mg/dl 以上を示すと 24 時間以内に分娩する確率は 80%以上であり、血 糖値が 68mg/dl 未満では 12 時間以内に分娩する確率は 10%未満である(表1)。また、 血糖値上昇率が 18%以上を示すと 24 時間以内に分娩する確率は 90%以上であり、 血糖値上昇率が 10%未満では 12 時間以内に分娩する確率は 10%未満である(表2)。 4.以上の成果をもとに、簡易測定器を用いて血糖値を測定し、当日の血糖値または前日血糖値から算出した血糖値上昇率によって、分娩確率を記したマニュアルを作成した (表3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 分娩に伴う血糖値上昇は分娩 12 時間前頃から顕著となるため、夜間の分娩を予測する には、夕方に血液採取して血糖値を測定するのが望ましい。 2. 血液採取時の誤差を小さくするために、血液は 0.5 ~ 1.0ml 程度採取した方がよい。な お、血液採取は獣医師の指導のもとに行う。 3. 市販の簡易血糖測定器の精度は高いが、機種により測定値が異なることに留意する。 なお、本データはグルコース脱水素酵素電極法の一機種によるものである。 |
| カテゴリ | 簡易測定 乳牛 モニタリング |
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