小麦α-アミラーゼ活性測定システム(ドライケミストリー法)を用いた 品質区分

タイトル 小麦α-アミラーゼ活性測定システム(ドライケミストリー法)を用いた 品質区分
担当機関 北海道立中央農業試験場
研究期間 2002~2003
研究担当者 奥村 理
加藤 淳
発行年度 2003
要約 ドライケミストリー法によるシステムを用いて測定したα-アミラーゼ活性に基 づき、3つの評価区分(1健全小麦、2中間域、3低アミロ小麦)を設定した。この区分 により、集荷施設受入時に仕分けを目的とした小麦の品質評価が可能である。
キーワード 小麦、α-アミラーゼ、ドライケミストリー法
背景・ねらい 小麦生育時期がα-アミラーゼ活性とアミロ値の関係に及ぼす影響を明らかにするとと
もに、ドライケミストリー法による小麦α-アミラーゼ活性測定システムを用いて集荷段階 に品質評価を行うための評価区分を設定する。
成果の内容・特徴 1.アミロ値が緩やかに上昇する時期(成熟期以前)の乾麦α-アミラーゼ活性はアミロ値
に及ぼす影響が小さい。一方、降雨等の影響によりアミロ値が急激に低下する時期(成
熟期 10 日後以降)の乾麦αアミラーゼ活性はアミロ値に及ぼす影響が大きい(図1)。 2.成熟期 5 日後以前あるいは子実水分が 32%以上のもののα-アミラーゼ活性とアミロ
値の関係は、成熟期以前の両者の関係と同様である(図2)。 3.ホクシンの全調査点数 186 点のうちα-アミラーゼ活性が 250mU/g 未満でアミロ値が
300BU 以上、活性が 300mU/g 以上でアミロ値が 300BU 未満のものの合計は全体の 85%を 占める。一方、春よ恋の全調査点数 168 点のうちα-アミラーゼ活性が 350mU/g 未満で アミロ値が 300BU 以上、活性が 400mU/g 以上でアミロ値が 300BU 未満のものの合計は全 体の 80%を占める(図3・4)。
4.本システムを用いて測定したα-アミラーゼ活性に基づき設定した 3 つの品質評価区分 (1健全小麦、2中間域、3低アミロ小麦)を活用することにより、集荷施設受入時に 仕分けを目的とした小麦品質の評価が可能である(表1)。
成果の活用面・留意点 1.ドライケミストリー法によるα-アミラーゼ活性測定システムは、集荷施設受入時の
仕分けを目的とした小麦の品質評価に活用することができる。 2.本成績は小麦品種「ホクシン」および「春よ恋」を対象としたものである。 3.成熟期直後の子実については、本評価区分から判別できない場合がある。
カテゴリ 小麦 品種

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