タイトル |
資源作物生産特性データベース |
担当機関 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 |
研究期間 |
2005~2008 |
研究担当者 |
清水夏樹
柚山義人
中村真人
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発行年度 |
2008 |
要約 |
バイオ燃料原料として国内で生産可能な資源作物について、栽培に必要な農業生産資材や農業機械によるエネルギー消費量、資材等の価格や労力、収量及び成分をとりまとめたデータベースである。利用者は、データの情報源情報や整備方針に基づき、利用目的に応じてデータの修正や追加を行える。
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キーワード |
バイオ燃料、資源作物、データベース、農業生産資材、農業機械
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背景・ねらい |
バイオ燃料の原料となる資源作物には、バイオ燃料に変換可能な成分の含有量や高収量性に加えて、省力かつ低コスト、低環境負荷で生産可能なことが要求される。しかし、国内での資源作物に関する情報の蓄積は十分ではない。そこで本研究では、国内で生産可能と考えられる資源作物について、作物栽培時に投入された資材の量や燃料、労力、収穫物量・バイオ燃料原料として有用な成分の含有率等を把握することにより、バイオ燃料原料としての生産特性をデータベース化する。またデータベースの活用例として資源作物の土地生産性、労働生産性を試算し、各資源作物の利用・栽培技術体系の確立にあたって考慮すべき点を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 本データベースは、国内で生産可能なサトウキビ、テンサイ、原料用ばれいしょ、原料用かんしょ、飼料用トウモロコシ、イネ、ソルガム(以上バイオエタノール用)、ナタネ、ヒマワリ、大豆(以上バイオディーゼル燃料用)についてのデータベースである。イネについては、わら部分の収量が高く地上部全体の飼料化を目的とする品種(飼料稲)と、特に籾の収量が高い品種(飼料米)とを分けてある。
- 作物別のデータベースは、各作物の栽培に係るデータを対象として、「資源作物生産におけるINPUT」、「資源作物生産におけるOUTPUT」、「資源作物生産の農業経営情報」に分けてあり、作物収穫後の輸送や貯蔵については含まない(表1)。
- データソースは主として公開されている統計資料や文献を用いる。
- データベースの整備方針、引用元や算出根拠等の情報源情報を詳細に示しているので、データベースの利用者がデータの質を判断でき、容易に最新のデータあるいは自らのデータに差し替えて利用することができる。
- 飼料米及びソルガムについては、2007年に千葉県内で実施した多収品種水稲のモミロマンと高糖分ソルゴーの栽培実証試験結果をもとにしたデータベースである。
- 例えば、本データベースを用いて、1ha当たりの収穫物から生産可能なバイオ燃料生産量、作物生産に係るエネルギー消費量などを試算することにより、各資源作物の生産特性を明らかにできる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 生産者等が、バイオ燃料の原料としての資源作物の栽培を農業経営の中で検討する際に、生産ポテンシャルや経営収支、設備・施設等の整備の必要性を検討する基礎資料とすることができる。
- バイオマス利活用システムの評価に係わる研究者が、資源作物の生産や利用に係る整理された情報として用いることができる。
- データベースは、修正・追加可能な形で公表するとともに、各方面からのデータの提供を受けて更新していく。農工研技報No.209の一部として、農工研のwebサイトから入手できる。(http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/nkk/040218.html)
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図表1 |
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図表2 |
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