| タイトル |
ホウレンソウの品質関連成分に対する有機質肥料の連用効果 |
| 担当機関 |
島根県農業試験場 |
| 研究期間 |
1996~1996 |
| 研究担当者 |
松本真悟
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| 発行年度 |
1996 |
| 要約 |
ホウレンソウにおいて、有機質肥料を施用した場合の品質関連成分は、施肥来歴に影響され、化学肥料連用土壌よりも有機質肥料連用土壌で硝酸が低減し、アスコルビン酸が増加する。
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| 背景・ねらい |
農業においても自然生態系を活用した有機栽培に関心が寄せられ、安全で高品質な農産物が求められているが、有機質肥料の施用が野菜の品質関連成分を向上させるかどうかについては評価が分かれている。そこで、有機質肥料の施用に際し、土壌の施肥来歴をも含めてホウレンソウの品質関連成分に及ぼす影響を検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 化学肥料連用土壌及び有機質肥料連用土壌(5年10作)にそれぞれ化学肥料、有機質肥料を施用した場合のホウレンソウの生育及び窒素吸収量は処理間に有意差は認められない(表1)。
- 人間が過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼすことが指摘されているホウレンソウ中の硝酸の含有率は、いずれの土壌においても、化学肥料施用区より有機質肥料施用区において低下する傾向が認められる。特に有機質肥料連用土壌に有機質肥料を施用したなたね油かす-なたね油かす区、大豆油かす-大豆油かす区においてのみ他の処理区と有意差があり、明らかに硝酸の低減効果が認められる。同様に健康への悪影響が指摘されているシュウ酸の含有率には処理間で有意差は認められず、硝酸でみられたような有機質肥料の連用による低減効果は認められない(表2)。
- 品質のプラス成分であるアスコルビン酸の含有量は、有機質肥料連用土壌に有機質肥料を施用することで増加する傾向が認められる(表3)。
- 品質関連成分の向上が認められた2処理区では、跡地土壌のアンモニア態窒素の比率が高く、この吸収が、硝酸含量の低下、アスコルビン酸含量の増加の一因と考えられる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 品質関連成分を主体とした高品質野菜生産の基礎資料とする。
- 有機質肥料の連用に伴う窒素動態と品質関連成分への作用機作を解明する必要がある。
(表4)
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
有機栽培
土づくり
肥料
施肥
大豆
なたね
ほうれんそう
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