牛胚の移植日が受胎率に及ぼす影響

タイトル 牛胚の移植日が受胎率に及ぼす影響
担当機関 山口県畜産試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 竹下和久
井上愛子
市野清博
松崎伸生
石井俊昭
発行年度 1998
要約 牛胚移植の移植日の違いによる受胎成績を比較した結果、発情後6日目移植は7、8日目に比較して受胎率が有意に低かったが、胚の発育ステージの違いによる受胎率には差は認められない。
背景・ねらい  本県では、平成4年度より、野外での牛胚移植は、完全に民間に移行している。胚は、過剰排卵処理を行い人工授精後7日目に採取する。このため移植は、受胚牛の子宮環境を胚採取時の供胚牛の子宮環境と同調させ、発情後7日目±1日の6~8日目に移植するのが一般的である。しかし、本県では未だ受胎率が目標の50%をクリアーしていないのが現状である。
 そこで今回、過去15年間の胚移植成績をもとに、移植日および胚の発育ステージの違いが受胎率に及ぼす影響について調査・検討し、受胎率向上の一助とする。
成果の内容・特徴
  1. 昭和58年度~平成9年度までの間に、黒毛和種由来体内胚のAランクを1胚移植したホルスタイン種1,583頭を調査対象とした。
  2. Aランク胚の移植日別受胎率は、発情後6日目移植が7日目移植(P<0.01)、8日目移植(P<0.05)に比較して有意に低くなる(表1)。
  3. 新鮮胚と凍結胚の違いによる移植日別受胎率は、新鮮胚で発情後6日目移植で低い傾向が認められ、凍結胚でも、6日目移植が有意(P<0.05)に低くなる(表1)。
  4. 未経産牛と経産牛の違いによる移植日別受胎率は、未経産牛で6日目移植が低い傾向が認められ、経産牛でも、6日目移植の受胎が有意(P<0.05)に低い(表2)。
  5. 胚の発育ステージの違いによる移植日と受胎率に、関連性は認められない(表3)。
成果の活用面・留意点  牛胚移植において、発情後6日目移植では、受胎率が低下する傾向が見られるため、7・8日目に移植を行うことが望ましい。特に、経産牛への移植においては、この点を考慮する必要がある。
図表1 210563-1.gif
図表2 210563-2.gif
図表3 210563-3.gif
カテゴリ 受胎率向上

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