ウンシュウミカンの新栽培システムによる高品質果実生産と省力化

タイトル ウンシュウミカンの新栽培システムによる高品質果実生産と省力化
担当機関 広島県立農業技術センター
研究期間 1998~1999
研究担当者 松本 要
中元勝彦
中谷宗一
湯浅哲信
木村陽登
発行年度 1999
要約 ヒリュウ中間台、主幹形、畝立てマルチ栽培(無底)、マルチ開閉器、シェードタイベック、自在型スプリンクラー、防草シートの技術を総合的に組み合わせたウンシュウミカンの新栽培システムは、高品質果実生産と省力化を同時に実現する。
背景・ねらい  生産者の高齢化と担い手不足が進むウンシュウミカンの栽培においては、高品質な果実を省力的に生産する技術の確立が強く求められている。そこで、小規模な農家を対象に、管理作業の省力化と軽労働化を図りながら、天候に左右されずに高品質でかつ高い収量を得ることができるウンシュウミカンの新しい栽培システム(以下、新栽培システム)を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 新栽培システムは、ヒリュウ中間台、主幹形、畝立てマルチ栽培(無底)、マルチ開閉器、シェードタイベック、自在型スプリンクラー、防草シートの個別技術を組み合わせたものである。施設の設置に要する資材費は、10a当たり約220万円である(図1)。
  2. 園内の運搬手段は一輪車(人力)で、通路の幅は0.7mとする。短辺20m×長辺50m(10a)の圃場では、450樹(10列×1列当たり45樹)栽植できる(図2)。
  3. 慣行法に対する省力化効果(作業時間の短縮率)が大きい管理作業は、除草が100%、防除が95%、マルチの開閉が90~93%、せん定が21~23%、果実の採収が22%、摘果が7%である。なお、防除では人体への農薬被曝が無い(データ省略)。
  4. 「興津早生」を新栽培システムで栽培すると、9年生で1樹当たり14kg、10a当たり6,300kgの収量が得られる。果実糖度(Brix)は12.0以上、酸度は1.0~0.9%の高品質果実が天候に左右されずに生産できる。選果・出荷など園外作業を除いた年間作業時間は、10a当たり210.8時間、マルチを張り替える年(4年に1回)には295.2時間である。収量1,000kg当たりに換算すると、それぞれ33.5時間、46.9時間になる。これは、慣行法の85.6(全国平均)~87.3時間(広島県)の約39%、マルチ張り替え年でも約55%に短縮される(表1)。
成果の活用面・留意点
     土地の基盤整備(傾斜度8度以下)とかん水施設の設置が必要である。

図表1 210822-1.jpg
図表2 210822-2.jpg
図表3 210822-3.jpg
カテゴリ 病害虫 温州みかん 出荷調整 省力化 除草 農薬 防除

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