トルコギキョウの2度切り栽培での効果的な暖房費削減

タイトル トルコギキョウの2度切り栽培での効果的な暖房費削減
担当機関 山口県農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者 安良田勉
中村建夫* (* 現農業大学校)
発行年度 1999
要約 トルコギキョウの秋・春の2度切り栽培において、1番花切り下株を1か月程度低温管理することにより、暖房コストの低減と開花期の調整が可能となる。また、電照を行うことにより、開花がさらに早まる。
背景・ねらい  トルコギキョウの秋・春の2度切り栽培では、1番花収穫後も生育促進・花芽分化のため高温管理が行われているが、冬期寡日照地域では、開花が遅れ、花数が揃わないこと等により栽培が制限されている。また、1番花収穫後から継続的に暖房したのでは、暖房コストが非常に大きい。そのため、2番花の開花を早めるとともに暖房コストの軽減のための温度管理方法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 1番花収穫後に1か月程度無加温で管理しても、1番花収穫直後から継続して暖房を行った場合と2番花の開花期に差はない(表1)。
  2. 1か月間低温管理することにより、暖房コストが18%削減できる。また、2か月間の低温管理では、開花期が1週間遅れるが暖房コストが42%削減できる(表1)。
  3. 低温管理期間を変えることにより、2番花の開花時期を調整できる(表1)。
  4. 低温管理時の温度は、5℃でやや開花が早まるが、無加温で十分である(表1)。
  5. 加温開始後に電照を行うことにより、2番花の開花が早まる。電照は、12月加温開始の場合は1月下旬から開始する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 2度切り栽培において、低温管理後の加温期間には最低温度15℃以上を確保する。
  2. 電照方法は、4時間以上の暗期中断とする。
  3. 暖房経費、切り花単価、出荷調整等を考慮して低温期間を調整する。

図表1 210958-1.jpg
図表2 210958-2.jpg
カテゴリ 温度管理 コスト 出荷調整 トルコギキョウ

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