画像解析による細菌の運動性解析

タイトル 画像解析による細菌の運動性解析
担当機関 中国農業試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者 浦嶋泰文
須賀有子
福永亜矢子
堀 兼明
発行年度 2000
要約 画像解析を利用して、土壌中で実際に細菌が生息している条件に近い試料である土壌溶液中の細菌の運動性を解析することにより、土壌のストレス要因を規定することができる。
背景・ねらい  根圏微生物の機能は様々な環境条件に左右されるため、作物生産において活用するには、土壌環境での根圏微生物の生態と機能を十分に理解しておく必要がある。根圏微生物なかでも有用微生物の土壌中での挙動およびストレス状態を判断するためのひとつのアプローチとして、画像解析装置を用いた細菌の運動性解析法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 蛍光性Pseudomonas 菌株の菌体懸濁液を土壌溶液等の供試試料に添加し、プレパラートを作製する。光学顕微鏡(800倍)にセットしたCCDカメラにて動画像をコンピューターに取り込む。取り込んだ動画像を動画解析ソフト(株式会社ライブラリー)を利用し、菌体の運動速度を計測する(図1)。
  2. 高濃度塩化カルシウムによる菌体の運動性抑制は、軟寒天法と同様に画像解析法にて解析可能である(図2)。
  3. 画像解析装置を利用した細菌の運動性解析法は、有機物施用等の土壌管理や様々な環境条件における細菌の運動や運動パターンを詳細に解析でき、細菌の運動性に及ぼす土壌のストレス要因を規定することが可能になる(表1)。

成果の活用面・留意点
  1. 画像解析装置を利用した方法は、軟寒天法のように土壌溶液に熱を加えることなく利用できるため、土壌溶液の熱による変性等もなく、しかも少量の試料で、土壌中で実際に細菌が生息している条件で細菌の運動性を解析できる。
  2. 画像解析法を利用して、土壌溶液中の細菌の運動性を解析することにより、細菌の運動性に及ぼす塩類集積条件等のストレス要因を特定することが可能となる。
  3. この方法は有用微生物の農業利用に関し、接種菌株を根圏に効率的に定着させるための適切な土壌管理技術を開発するために活用できる。

図表1 211046-1.jpg
図表2 211046-2.jpg
図表3 211046-3.jpg
カテゴリ 土壌環境 土壌管理技術

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