秋出しアレンジメント用アスターの電照による10月出し栽培

タイトル 秋出しアレンジメント用アスターの電照による10月出し栽培
担当機関 島根県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 金森健一
発行年度 2000
要約 秋出しアレンジメント用アスターにおいて、本葉15枚展開期までに電照(深夜4時間の暗期中断)を始め、電照終了日を9月中旬~10月上旬(電照期間8~12週間)に設定することで10月に草丈70cm以上の切り花生産が可能になる。
背景・ねらい  アレンジメント用アスターは、近年、需要の伸びとともに安定的な周年供給が望まれている。しかし、生育期間が高温・短日条件になる秋出し作型では草丈が短いままで早期開花することが普及上の問題となっている。そこで、生育期間中に電照(深夜4時間の暗期中断)を行うことにより、10月出し作型の切り花品質の向上を図る。
成果の内容・特徴
  1. 生育期間中の電照(深夜4時間の暗期中断)により、無処理区に対し切り花長、切り花重とも増加し、切り花品質が向上する(図1)。
  2. 電照時期は、頂花が出らいする前の本葉15枚展開期(8月上旬)までに開始し、継続的に8~12週間行うことにより、草丈70cm(出荷規格L)以上の切り花が確保できる(図1)。
  3. 開花期は、電照開始期の生育ステージや電照期間にかかわらず、電照終了日が遅くなるにしたがって遅れ、特に晩生品種で効果が高い(表1)。
  4. 10月出し作型(6月1日播種)について、電照終了日が9月14日の場合、開花期は「ハナピンク」が10月第1~2半旬、「プチスカーレット」が10月第2~3半旬、「ハナパープル」が10月3~4半旬となる(表1)。

成果の活用面・留意点
  1. 電照終了日の設定によって開花期の調整が図れ、計画生産が可能になる。
  2. 電照は、10m2 に100W電球1個の割合で茎頂から1.2~1.5mの高さに設置する。
  3. 夜間の電照によりシンクイムシ等の訪蛾数が増加するため、薬剤の定期的散布やハウスの開閉部を寒冷紗等で覆う。

図表1 211127-1.jpg
図表2 211127-2.jpg
カテゴリ アスター 出荷調整 播種 品種 薬剤

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