タイトル | 土壌サンプル粉砕篩分け装置 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター |
研究期間 | 1998~2003 |
研究担当者 |
(株)日立ハイテクノロジーズ (株)日立製作所 後藤隆志 市来秀之 手島 司 小倉昭男 清水一史 鷹尾宏之進 津賀幸之介 富士平工業(株) |
発行年度 | 2003 |
要約 | 土壌分析用の風乾土壌を一対の6角ローラと振動篩(目開き1mm又は2mm)で粉砕・篩分けする装置であり、バッチ式と連続式がある。粉砕ローラは礫を逃がす構造となっており、作業能率は慣行人力作業の約2~4倍である。 |
キーワード | 土壌分析、サンプル、粉砕、篩分け、精密農業 |
背景・ねらい | 土壌分析作業は、採土、風乾、粉砕・篩分け、秤量、抽出、分析の各工程を経て行われる。このうち、粉砕・篩分け作業は人力で行われることが多く、大量に分析を行う場合の高能率化と労働負担の軽減、土埃の多い作業環境の改善が求められている。そこで、風乾した土壌の粉砕・篩分けを行う装置を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 土壌分析用の風乾土壌を、一対の6角柱からなる粉砕ローラと振動篩(目開き1mm又は2mm)で粉砕・篩分けを行う装置である。篩上の土壌を人力で粉砕ローラへ供給するバッチ式(図1)と、ボウル式振動フィーダで自動供給する連続式(図2)がある。 2. 6角柱の粉砕ローラを採用しているため、土塊をローラ間に掻込む作用が優れており、左右ローラの位相を30゜ずらして取付けている(図3)ため、振動が少ない。 3. 粉砕ローラは、駆動歯車軸を中心に揺動するアームに取付けられ、バネで内側へ押付けられている(図3左)ため、礫が混入していても粉砕せずに逃がす。 4. 乳鉢・乳棒及び篩による慣行人力作業に比べ、ほこりの発生が少ないこと、さらに連続式では作業者が常時装置の側にいなくてよいことから、作業環境が改善される。また、腕が疲れる単調な作業から開放され、労働負担を軽減できる。 5. 連続式では、目標量の土壌が篩分けられると粉砕・篩分作業を停止し、残土を自動排出する構造となっており、作業者は他の付帯作業を併行して行うことができる。 6. 350gの土壌を投入し、分析に十分な量である200g程度の土壌を篩分けるのに要する作業時間(清掃時間を含む)は、2mm篩使用時で1.5~2分、1mm篩使用時で2~3分程度であり(表)、作業能率は慣行人力作業の2~4倍(土壌により異なる)である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 高性能農業機械実用化促進事業に移行し、市販化が予定されている。 2. 土塊径約2cm未満の風乾土壌を投入する。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 市販化 |