タイトル | 水稲品種「宮崎もち」の穂いもち圃場抵抗性の遺伝解析 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター |
研究期間 | 2003~2005 |
研究担当者 |
小泉信三 ラ トァン ニャ 宮坂 篤 安田伸子 井上伊織 善林 薫(東北農研セ) 芦澤武人(東北農研セ) |
発行年度 | 2003 |
要約 | 水稲品種「宮崎もち」の穂いもち圃場抵抗性には第11染色体に座乗する2個のQTL(量的形質遺伝子座)が関与している。 |
キーワード | イネ、水稲「宮崎もち」、穂いもち圃場抵抗性、QTL解析機 |
背景・ねらい | イネ品種の穂いもち圃場抵抗性に関与する遺伝子については、不明な点が多い。そこで、「オトメモチ」と「トドロキワセ」を交配して育成された水稲品種「宮崎もち」が有する強穂いもち圃場抵抗性の遺伝子解析を行い、抵抗性品種育成の効率化を図る。 |
成果の内容・特徴 | 1. 水稲品種「宮崎もち」は穂いもちに対し、「トヨニシキ」同等かそれ以上の強圃場抵 抗性を有する (図1)。 2. 「宮崎もち」と穂いもち圃場抵抗性弱水稲品種「び系22号」の交配後代のF6系統を 用いQTL解析したところ、本圃場抵抗性に関与する第11染色体上に座乗する2個のQTL(量的形質遺伝子座)が見出される(図2、図3)。 3. AFLPマーカーAFatg/attの近傍に座乗するQTLの作用力が最も強く、このQTLの表現 型分散中の寄与率は28.0%である(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. いもち病抵抗性イネ品種のDNAマーカーを用いた効率的育成の基礎として活用できる。 2. いもち病圃場抵抗性に関与する既知の遺伝子との関係は検討していない。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 いもち病 水稲 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性品種 品種 |