タイトル | トマト養液土耕栽培の環境影響評価 |
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担当機関 | 栽培システム研究室 |
研究期間 | 2002~2004 |
研究担当者 |
古谷茂貴(野菜茶研) 工藤卓雄 黒崎秀仁(野菜茶研) 細野達夫 川嶋浩樹(野菜茶研) 大森弘美(野菜茶研) 林 清忠 |
発行年度 | 2004 |
要約 | トマト養液土耕栽培の環境影響を、気候変動等の環境影響評価項目ごとに果実1kg当たりで評価すると、富栄養化への影響が慣行栽培より減少すること、気候変動、酸性化、富栄養化の各評価項目において収穫段数の増加につれ環境影響が減少することがわかる。 |
背景・ねらい | 施肥量と潅水量の削減が可能な技術として、養液土耕(点滴潅水同時施肥)法に対する関心が高まっている。実際の営農場面では、トマト作への養液土耕法の導入を契機に長期多段栽培に取り組む事例も多いと考えられる。ところが、その場合にはトマト個体当たり施肥量が増加し、結果として単位面積当たり環境負荷は増加する。そこで、養液土耕栽培の環境影響を、現地圃場試験結果に基づいて総合的に評価する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 表1)。たとえば、窒素施肥に起因する亜酸化窒素の排出量、施設・機械使用の際の燃料消費に伴う二酸化炭素の排出量を計算し、それぞれの気候変動への影響を集計するという手順をとる。 2. 図1)。ただし、慣行栽培においても施肥の影響は機械・施設利用の影響よりも小さい。 3. 図2)。人体および生態毒性においては異なった傾向を示しており、注目されるのは24段収穫の場合に夏期に効能の高い薬剤を使用していることを反映して、生態毒性が大きくなっていることである。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 8段と16段の施肥量、薬剤散布量、燃料使用量等は、24段の現地圃場試験結果に基づく。 2. 施肥に起因する排出物質の排出係数は通気式チャンバー法による測定結果に基づく。 3. 農薬成分の評価係数の算出にあたりUSES-LCA、EPI SuiteTM (USEPA)を利用する。 4. 製造過程(肥料、農業薬剤、農業機械等)における環境負荷は、この情報の環境影響には含まれない。 |
カテゴリ | 肥料 病害虫 施肥 トマト 農薬 薬剤 |