耐冷性の強いコンバイン収穫向きだいず新品種候補系統「十育227号」

タイトル 耐冷性の強いコンバイン収穫向きだいず新品種候補系統「十育227号」
担当機関 北海道立十勝農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者 伊藤武
角田征仁
黒崎英樹
佐々木紘一
山崎敬之
紙谷元一
酒井真次
松川勲
折原千賀
田中義則
土屋武彦
湯本節三
白井和栄
冨田謙一
発行年度 1997
要約 「十育227号」の子実は褐目中粒で、「キタムスメ」に比較して成熟期が約1週間早く、収量は同品種並であり、耐冷性はやや優る。耐倒伏性は「キタムスメより強く、密植栽培による増収効果が大きい。裂莢性は難で、裂皮粒の発生は少ない
背景・ねらい 北海道で栽培される大豆の褐目品種には「キタムスメ」と「北見白」があるが、いずれも耐冷
性が強いことから、生育期の気温が低い地帯で栽培される。しかし、これら品種の熟期は中
生のため、年により成熟期に達しないことや、収穫前に降霜や降雪に遭遇することがあり、
収量や品質の低下とともに、収穫作業に支障をきたす場合が少なくない。また、こうした地
帯ではコンバイン収穫に必要な立毛乾燥期間が十分確保されず、コンバインの導入による大
豆栽培省力化の大きな障害となっており、熟期の早い耐冷性品種の開発が強く望まれていた。
(表1),
(表2),
(表3)
成果の内容・特徴
  1. 「十育227号」の子実は褐目中粒で、安定多収の「キタムスメ」に比較して成熟期が
    約1週間早く、中生の早である。
  2. 収量は「キタムスメ」並である。
  3. 耐冷性は「キタムスメ」よりやや優る。
  4. 耐倒伏性は「キタムスメ」より強く、密植栽培による増収効果が大きい。
  5. 裂莢性は「キタムスメ」の易に対し難であり、コンバイン収穫適性が高い。
  6. 裂皮粒の発生が少ない。
成果の活用面・留意点
  1. 北海道の十勝(中央部を除く)、網走、上川、留萌地域およびこれに準ずる地帯を対象
    に「キタムスメ」の大半と「北見白」に置き換えて普及を進める。
  2. ダイズわい化病抵抗性は弱なので防除を徹底するとともに、ダイズシストセンチュウ 抵
    抗性も弱なので、発生圃場への作付けは避け、適正な輪作のもとで栽培する。
図表1 211878-1.gif
図表2 211878-2.gif
図表3 211878-3.gif
カテゴリ 病害虫 乾燥 省力化 新品種 大豆 抵抗性 品種 防除 輪作 わい化

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