加工用トマトの改良マルチ栽培

タイトル 加工用トマトの改良マルチ栽培
担当機関 北海道立花
研究期間 1997~1997
研究担当者 中住晴彦
中野雅章
平井剛
発行年度 1997
要約 加工用トマトの改良マルチ栽培では、収量性は慣行栽培に比較して同等~やや劣ったが、育苗期間の短縮、育苗スペースの節約、セル成型苗の利用による鉢上げの簡略化、移植機の導入等による大幅な省力化が可能である。
背景・ねらい 北海道の加工用トマトの栽培は、露地マルチ栽培が主流であるが、規模拡大を図るために、府県で開発された改良マルチ栽培法(表1参照)について、その省力性と本道における適応性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 改良マルチ栽培では育苗期間が10日短縮される上、育苗スペースの節約及びセル成型苗を鉢上げ苗として用いることによる育苗作業の省力化が可能である。
  2. セル成型苗を16連結ポットに鉢上げした小苗を移植するため、移植機の利用が可能となり、作業の省力化及び軽労働化が図られる。
  3. 定植前の摘心処理は収穫期の遅れを招き、規格内果収量が低下するため無摘心の方が適応性が高い。不織布べたがけ処理は収穫の前進効果は見られるが、増収効果は小さい。
  4. 慣行栽培と比較するとジュース品質の差は小さく、ほぼ同等である。
    改良マルチ栽培(無摘心・べたがけなし)での収穫適期は、定植からの平均気温の積算温度が約2200℃に達した日が適当である。道央では、5月上旬定植の場合、収穫期は9月中旬である。
    (表1),
    (表2),
    (表3),
    (表4)
成果の活用面・留意点
  1. 改良マルチ栽培は、大規模栽培に適した省力的栽培法として、北海道での加工用トマト栽培にも適用できる。生産規模の拡大を目的とする露地栽培への本栽培法導入時の資料とする。
図表1 211885-1.gif
図表2 211885-2.gif
図表3 211885-3.gif
図表4 211885-4.gif
カテゴリ 育苗 加工 規模拡大 栽培技術 省力化 トマト

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