| タイトル |
水稲の開花期耐冷性検定法の確立 |
| 担当機関 |
北海道立上川農業試験場 |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
水稲育種に利用できる簡便な開花期耐冷性検定法として、15×5×高さ10cmの方形ポットで検定材料を養成し、50%遮光幕付人工気象室で出穂日から17.5℃15日間処理する方法を考案し、本法で北海道96品種を極弱~極強の7ランクに判定した。
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| 背景・ねらい |
水稲の開花期は穂ばらみ期に次ぐ不稔発生冷害の危険期である。開花期の耐冷性には品種間差異があることが知られているものの、検定の実施例が少なく、現在の奨励品種についても十分把握されていない。そこで、簡便で多数の品種、系統を扱える、育種に利用可能な開花期耐冷性検定法を確立しようとした。
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| 成果の内容・特徴 |
- 小型で軽量な縦15×横5×高さ10cmの方形ポットに主稈8本の密植栽培で材料を養成し、50%遮光幕付人工気象室を用い出穂日から17.5℃15日間連続処理を行う中期冷温出穂日処理を行い、出穂日が処理開始日となる穂の稔実歩合(必要最低穂数9、供試ポット数3)により開花期耐冷性を検定する方法である。
- 本検定法は従来の15℃8日間の短期処理に比べ、出穂以降に処理を受けた穂では稔実歩合が最低となる日が各品種とも処理開始日であり、調査に必要な穂数が少なく省力的である(図1)。
- 本検定法の稔実歩合の年次間の相関はr=0.912**(n=9)と極めて高く年次による変動が少なく、また、既往の刈屋の12℃6日間処理結果とも高い正の相関関係が認められる(r=0.880**、n=13)。
- これまで未調査のものを含む96品種、系統の開花期耐冷性を極弱~極強の7ランクに判定した。この内2系統は開花期耐冷性が従来の実用品種を超える極強である(表1)。
- 開花期耐冷性と穂ばらみ期耐冷性の関係は0.508**(n=85)と正の相関ではあるが密接ではなく(図2)、従来の穂ばらみ期耐冷性検定に加え開花期耐冷性検定を行う重要性が再確認される。
- 以上の試験成績に基づいて暫定的な12の基準品種を選定し、当面の試案とした(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 本検定法は奨励品種の開花期耐冷性の評価に活用する。
- 品種育成において、生産力本試験以降の開花期耐冷性選抜に利用する。
[平成10年度北海道農業試験会議成績会議における課題名および区分] 課題名:水稲の開花期耐冷性検定法の確立(研究参考)
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
育種
水稲
凍害
品種
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