直播キャベツ畑の発生雑草とその生態

タイトル 直播キャベツ畑の発生雑草とその生態
担当機関 北海道農業試験場
研究期間 1997~2000
研究担当者 奥野林太郎
山縣真人
石川枝津子
竹中重仁
発行年度 1999
要約 キャベツの直播栽培では、移植栽培に比較して雑草の発生量が多く、特に実生のスカシタゴボウの発生が著しい。スカシタゴボウには、土壌処理除草剤(トリフルラリン乳剤)の効果は劣るが、初期生育が緩慢であるという生態的特性を示す。
背景・ねらい 大規模畑作地帯に土地利用型野菜のひとつであるキャベツの直播栽培を導入するには、畑雑草の省力的防除技術の開発が必要である。そこで、直播キャベツ畑における防除対象雑草の生態的特性を明らかにし、それらの適切な防除法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. キャベツの直播栽培では、キャベツと雑草が同時に出芽し、キャベツ苗による雑草の抑制効果が小さいため、移植栽培に比較して雑草の発生量が多い。特に、実生のアブラナ科スカシタゴボウ(Rorippa islandica)の発生が著しい(図1)。
  2. 土壌処理除草剤のトリフルラリン乳剤によってタデ類などの雑草種の防除が可能であったが、スカシタゴボウには効果が劣る。(表1)
  3. スカシタゴボウの発芽には変温条件が必要である。(表2)。
  4. スカシタゴボウは他の雑草種に比較して初期生育が緩慢なため(表3)、キャベツ播種時に発生した個体に対しては、他の草種を土壌処理剤で防除した後の機械除草が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 直播キャベツ畑の雑草対策として利用できる。
  2. スカシタゴボウの発生予測と防除に利用できる。
  3. 北海道十勝地方の乾性火山灰土壌でのデータである。
図表1 212115-1.gif
図表2 212115-2.gif
図表3 212115-3.gif
図表4 212115-4.gif
カテゴリ 病害虫 あぶらな キャベツ 雑草 直播栽培 除草 除草剤 土壌処理 播種 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる