サラワク産木材の材質特性

タイトル サラワク産木材の材質特性
担当機関 森林総合研究所
研究期間
研究担当者 黒田 尚宏
Alik Duju
Andrew Tukau
発行年度 1995
背景・ねらい サラワクには2500種以上の樹種が生育しているものの、今日に至る有用樹種の大径丸太伐出に伴い今後利用に供されるサラワク産丸太は小径・低質化の一途をたどることが予想される。従って、サラワクにおける木材資源の有効利用を促進し、かつ森林保全を図るためには、今後有用樹種以外の未利用樹種を含めて、樹種識別拠点の記載から物理的性質の評価・記載に至る材質特性に関するデータの収集がますます重要となっている。この研究では、加工歩留まりを上げるための丸太材質の把握、特に建築材料として有効利用を図るための強度的性質の把握を行った。
成果の内容・特徴 サラワク産木材の強度等級づけのために、木材密度による木材強度の推定、及び木材強度の非破壊測定に関する基礎的データの収集を目的として、55樹種の無欠点小試験片の生材状態及び気乾状態での圧縮強度、曲げ強度、及び曲げヤング係数と木材密度(容積密度)との関係を求めた。その結果、いずれの指標も木材密度との間に極めて高い相関関係を示すこと(図1)、生材での曲げヤング率を使って気乾状態での強度を高い精度で推定できること(図2)を明らかにした。また、実大材の曲げ試験を行った結果、無欠点小試験体についての結果同様、実大材の曲げ強度も極めて木材密度との相関が高いことも明らかになった。すなわち、木材強度にかかわる材質指標として木材密度を有効に活用できるとともに、非破壊的な強度の測定に関して高い精度が得られることを明らかにした。
他方、サラワク産樹種の強度及び被加工性にかかわる材質を明らかにするために、強度の材質指標として木材密度(容積密度数)、及び乾きやすさの指標として生材の含水率を取り上げ、それらの樹幹内分布を求めた(表1)。一般に、
  1. 樹幹内水平方向及び高さ方向における密度及び含水率の変動パターンと密度の高低や立地とは無関係であり、樹種によって変動パターンが様々であること
  2. 高密度の樹種では辺材部の密度が心材部より小さい傾向があること
  3. 成長に伴う樹心近辺での密度の急激な変化が樹幹内空洞の形成と関係すること
などが明らかになった。
図表1 212419-1.gif
図表2 212419-2.gif
図表3 212419-3.gif
図表4 212419-4.png
図表5 212419-5.png
図表6 212419-6.png
カテゴリ 加工

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