| タイトル | 木質建材工場から出る大気汚染物質を減らす |
|---|---|
| 担当機関 | (独)森林総合研究所 |
| 研究期間 | |
| 研究担当者 |
大越 誠 井上 明生 塔村 真一郎 宮本 康太 片岡 厚 本田(石川)敦子 大平 辰朗 |
| 発行年度 | 2006 |
| 要約 | 合板などの木質建材を作る工場の乾燥、接着、塗装工程から、大気汚染物質の原因の一つであるVOC(揮発性有機化合物)がどのくらい排出されるかを調べ、作業工程におけるVOCの排出量を減らす技術を開発しました。 |
| 背景・ねらい | 首都圏では光化学スモッグ注意報が頻繁に出されるなど、大気汚染の状況は良くなっていません。そこで平成16年に大気汚染防止法が改正され、大気汚染の原因物質の一つとなっている揮発性有機化合物(VOC)の工場からの排出規制が定められました。木質建材(合板など、木を使った建築材料)を作る工場でも接着剤や塗料にVOCが含まれているので、排出量を減らすことが強く求められています。この研究では、木質建材工場のどの工程からどのくらいのVOCが排出されるかを調べ、VOCの排出量を減らす技術を開発しました。 |
| 成果の内容・特徴 | 工場から出るVOC合板工場などの木材(単板)の乾燥工程で排出されるVOCは、ほとんどが天然材料である木材の成分であることが分かりました。合板工場、LVL工場、パーティクルボード工場のいずれの工場においても、接着工程(接着剤塗布及びプレス工程)で排出されるVOCは少ないことが分かりました。また、プレス工程においては、ホルムアルデヒドを含む接着剤を用いた場合は、木の成分に加えて接着剤に由来する成分が排出され、ホルムアルデヒドをまったく含まない新しいタイプの接着剤を用いた場合は、木の成分だけが排出されることが分かりました。 化粧合板工場及びフローリング工場の塗装工程では、塗布から乾燥(硬化)の工程でVOCが排出され、その量は塗料に含まれる溶剤*の量に依存することが分かりました。 VOCを減らす技術上記のことをふまえてVOCを減らす技術を研究した結果、次のような方法が効果的であることが分かりました。
これらの成果は、林野庁の施策に反映するとともに、接着剤及び塗料メーカーの開発指針として活用していきます。 本研究は、農林水産省先端技術を活用した農林水産研究高度化事業「木質建材製造工程における揮発性有機化合物排出低減化技術の開発」による成果です。 詳しくは:瓦田研介他 (2006) 木材学会大会要旨:PT004. 木下稔夫他 (2006) 木材学会大会要旨:PT005.片岡厚・大越誠 (2007) 塗装工学 ,42(6), 170-178. をご覧下さい。 *溶剤;塗料などの固形成分を十分に溶解あるいは分散して、塗装しやすくする揮発性の液体のことです。 *UV塗装;UV(紫外線硬化型)塗料を用いて行う塗装およびその工程のことです。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 乾燥 |
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