カーネーション萎凋病に対する我が国の主要品種の抵抗性評価

タイトル カーネーション萎凋病に対する我が国の主要品種の抵抗性評価
担当機関 農業技術研究機構 花き研究所
研究期間 2001~2002
研究担当者 井 智史
築尾嘉章
伊藤陽子
発行年度 2002
要約 我が国のカーネーション主要品種は、カーネーション萎凋病(レース2)に対し、極めて強い品種から弱い品種まで連続的に存在する。
キーワード カーネーション、カーネーション萎凋病、レース2、品種、抵抗性
背景・ねらい 我が国のカーネーション栽培において、萎凋病(Fusarium oxysporum f.sp. dianthi)は夏期を中心に周年発生し、その被害は甚大である。国内で生産されるカーネーションの品種は数百にのぼるが、本病に対する主要品種の抵抗性は明らかではない。そこでこの点について調査し、品種選択の一助とする。
成果の内容・特徴
  1. 我が国のカーネーション主要40品種および基準5品種〔「サムスプライド」(極弱)、「レナ」(弱)、「パラス」(中)、「エルシー」(強)、「ノバダ」(極強)〕にカーネーション萎凋病菌(レース2)を接種し、外部病徴から発病度0~4(0;無病徴、1;下葉黄化、首曲がり、2;軽度の萎凋、3;重度の萎凋、4;枯死)の5段階で評価した。試験は温室(冬季のみ加温)で2年間、4回(1、3回目は春~初夏、2、4回目は晩秋~冬)行った。
  2. 基準品種の中で、抵抗性が極強および極弱品種は、四回とも極強および極弱の反応を示す。これに対し、主要品種は抵抗性が極弱から極強まで連続的に存在したが、弱から中程度のランクに入る品種が最も多い (表1)。
  3. バーバラ系品種は、本病に対して極めて強い抵抗性を示す(表1)。しかし、「フランセスコ」を中心に、国内で生産量の多い品種は、比較的抵抗性の弱い品種が多い。
成果の活用面・留意点
  1. 本病の発生地域での品種選択の目安となる。
  2. 本病の抵抗性は主としてポリジーン支配と考えられるので、抵抗性の序列は栽培環境により幾分入れ替わる可能性がある。
図表1 212772-1.gif
カテゴリ カーネーション 抵抗性 ばら 品種

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