タイトル |
高品位米生産を目指した成苗・密植栽培技術 |
担当機関 |
道立上川農試 |
研究期間 |
2004~2008 |
研究担当者 |
柳原哲司
後藤英次
佐々木亮
五十嵐俊成
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発行年度 |
2008 |
要約 |
水稲の成苗・密植栽培により、N1kg/10aの減肥条件でも、減収を伴わず産米の低タンパク・高整粒率化が可能である。株間密植が実用可能で、歯車の交換で株間を10cmにして実施する。
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キーワード |
水稲、栽植密度、成苗・密植、低タンパク栽培、高品位米生産
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背景・ねらい |
成苗・密植栽培の収量、品質に対する効果を解析するとともに、現地実証栽培を通じて、適用場面や適用条件を明らかにする
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成果の内容・特徴 |
- N1kg/10aの減肥を組み合わせた密植栽培試験により、畦間密植栽培の増収・低タンパク化・玄米品質向上効果はあきらかである。また、慣行移植機での対応が可能で、株間設定歯車を密植用歯車に交換することにより株間を10cmにして実施する株間密植栽培は、畦間密植に比較して増収程度はやや小さくなるが、タンパク質含有率の低下および玄米品質の向上は同等の効果が得られる (表1)。
- 密植による低タンパク化効果の発現程度には圃場間差が認められ、土壌・気象的に初期生育が不良で、慣行栽培でのタンパク質含有率が高い圃場ほど改善効果が大きく、逆に慣行栽培でのタンパク質含有率が低い圃場では効果が小さい(図1)。
- 密植導入によりタンパク質含有率6.5%以下の生産圃場比率は増加する(図2)。
- 水稲の成苗・密植栽培は、減肥条件でも、減収を伴わず産米の高品位化(低タンパク・高整粒化)が可能であり、高品位米出荷率の向上や減肥の推進などを通じて、生産地域のブランド力向上に貢献する技術であると評価できる。畦間密植の効果は高いが、専用機を要し、育苗資材と労力の50%増を考慮すれば普及性はきわめて低く、現行機械を用いる株間密植の実用性が高い (表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 増収・低コスト栽培よりも産米の高品位化(タンパク質含有率の低下や玄米品質の向上)を優先する場合の栽培法であり、特に土壌肥沃度の高い圃場での導入が有効である。
- 株間密植で慣行の栽植密度が機械移植基準未満である場合には株間12cm(25.2株/㎡)以上の密植であれば一定の効果は得られる。また側条施肥の実施を基本とする。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分「高品位米生産を目指した成苗・密植栽培技術」(指導参考)
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育苗
栽培技術
出荷調整
水稲
施肥
低コスト栽培
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