良食味米生産のための「穂肥早見盤」

タイトル 良食味米生産のための「穂肥早見盤」
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1996
要約 水稲品種「コシヒカリ」について、玄米タンパク含有率が少なく、かつこれまでの収量を安定的に維持するため、草丈別の茎数、葉色および圃場の窒素肥沃度から、適正な穂肥量が簡単に、しかも精度よく表示される「穂肥早見盤」を開発した。
背景・ねらい 米の品質・食味、収量は、作付年次、地域、土壌条件、栽培管理の仕方によっては、大きな変動が認められる。これまで、主に葉色の濃淡により穂肥窒素量を加減していたが、診断精度は低く、地域によっては適合しないことがあった。そこで、これまでの収量を安定的に維持し、かつ玄米タンパク含有率7%以下を達成するため、目標とする水稲の窒素吸収量と土壌窒素供給量との差を、穂肥で補うシステム施肥法について検討してきた(北陸農業研究成果情報第11号参照)。これらの結果を基に、適正な穂肥量が簡単に表示される「穂肥早見盤」(写真)を開発した。 
成果の内容・特徴
  1. 1 「穂肥早見盤」の内容と使用方法
  2.  「穂肥早見盤」は、回転する2枚の大小の円盤と、その上の中央線を有する透明な長板から構成されている。
  3. (1)出穂前25~17日において、診断したい圃場の標準的な生育を示す5株程度について、草丈、茎数および葉色の平均値を求める。
  4. (2)求めた葉色の程度と草丈別の茎数に従い、円盤を操作することにより、この時点における水稲の窒素保有量が表示される。
  5. (3)さらに、円盤を操作することにより、表示された水稲の窒素保有量と圃場の窒素肥沃度(土壌中腐植含量または土壌タイプ別の地力3段階から判断)から、穂揃期の窒素吸収量が10kg/10aになるための適正な穂肥量が求められる。
  6. 2 システム施肥法の現地検証
  7.  現地圃場において、システム施肥法の現地への適用可能性について検討した結果、いずれもこれまでの収量を維持しながら、玄米タンパク含有率7%以下に制御することができた(表)。
成果の活用面・留意点
  1. (1)「穂肥早見盤」は、平年並の気象条件において、北陸地域で適用できる。
  2. (2)穂肥の施用時期は、出穂期予測日前16~15日、9~7日の2回とする。施肥は均等配分とし、施肥窒素量が1kg/10a以下の場合は、1回目の施用を中止する。
  3. (3)タンパク含有率の目標値は、穂揃期の窒素吸収量の数値を調整することにより変更できる。
図表1 214110-1.gif
図表2 214110-2.gif
カテゴリ 肥料 栽培技術 水稲 施肥 品種 良食味

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