イネ苗立枯細菌病菌の血清学的診断

タイトル イネ苗立枯細菌病菌の血清学的診断
担当機関 福井県農業試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 イネの苗立枯細菌病菌(Pseudomonas plantarii)の6菌株に対する抗血清は供試した全ての菌と反応して沈降帯を形成したことから本菌の同定に有効である。また本菌には4種類の血清型が存在する。
背景・ねらい イネ苗立枯細菌病の発生は、全国的に拡大する傾向にある。本菌は無病徴種籾による伝染が主であることから、種籾からの本菌の検出方法や、発病初期の苗の迅速な診断法の確立が望まれている。そのため、抗血清を利用した診断法を確立するために、本菌に対する抗血清の有効性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 全国で分離された苗立枯細菌病菌73菌株(表1)は、6種類の抗血清すべてと反応して沈降帯を形成することから(表2)、これらの抗血清を用いることで本菌の同定が可能であると考えられる。
  2. 寒天ゲル内二重拡散法によるスパーの形成状況から(図1)、73菌株は4種類の血清型に分類される(表3)。
  3. 73菌株中、血清型PPA-1に属する菌が58菌株と最も多い傾向は認められるが、地域的な特性は認められない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. いずれの分離菌を使って作成された抗血清であっても、苗立枯細菌病菌の同定に有効であると考えられる。このことから、血清学的診断法の開発に利用できると考えられる。。
  2. 今後、新たな血清型の菌が出現する可能性が考えられる
図表1 214184-1.gif
図表2 214184-2.gif
図表3 214184-3.gif
図表4 214184-4.gif
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