黄体ホルモン製剤(CIDR)を用いた黒毛和種の過剰排卵処理

タイトル 黄体ホルモン製剤(CIDR)を用いた黒毛和種の過剰排卵処理
担当機関 石川県畜産総合センター
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 発情が不明瞭な供卵牛に対して、性周期に関係なくCIDRを用いた過剰排卵処理は、従来の方法と同等の採卵成績が得られることから、計画的採卵を行う上で有効である。
背景・ねらい 採卵を目的とした過剰排卵処理では、供卵牛から効率的にいかに多くの受精卵を得るかが大きな課題であり、受精卵移植を推進するための重要な技術である。通常、スタンディング発情日を起点に過剰排卵処理計画を立てるが、鈍性発情あるいは微弱発情のため数カ月以上にわたり、処理を実施できない供卵牛も存在する。そこで、性周期に関係なくCIDRを膣内に留置しながら過剰排卵処理を施し、従来の方法による採卵成績と比較し、その有効性について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 発情が不明瞭で過剰排卵処理を施すことができない黒毛和種の供卵牛に対して、性周期に関係なくCIDRを挿入し、挿入後10日目からFSH製剤の減量投与を行った。挿入後12日目にCIDRを除去するとともに、PGF2α を投与して発情を誘起した。採卵は、人工授精後7日目に非外科的に行った(図1)。
  2. 採卵成績では、処理方法にかかわらず、過剰排卵処理反応の個体差は大きいが、回収卵数・正常卵率・変性卵率・未受精卵率は同等の成績である(表1)。
  3. 正常卵の品質別ではCIDRを用いた場合、従来の方法と比べAランク卵(変性細胞の割合が10%以内)率が低い(表2)。
  4. CIDRを用いての過剰排卵処理の利点は、従来の方法では処理を実施できなかった供卵牛に対しても性周期にかかわらず処理できること、また、その採卵成績も従来の方法と同等の成績が得られることにある。これにより、受精卵を効率的に回収するための計画的採卵が可能となる。
成果の活用面・留意点
  1. 供卵牛の生涯に生産する受精卵数を増加させるための効率的な採卵間隔については、供用する牛群の中で継続して検討する必要がある。
図表1 214229-1.gif
図表2 214229-2.gif
図表3 214229-3.gif
カテゴリ 受精卵移植

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