栄養繁殖系シンテッポウユリの切り花用新品種「若狭育成1号」

タイトル 栄養繁殖系シンテッポウユリの切り花用新品種「若狭育成1号」
担当機関 福井県園芸試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 花の大きいシンテッポウユリ品種「八ヶ岳」と耐病性の強い「北岳2号」の交配実生系の中から、栄養繁殖による切り花用新品種「若狭育成1号」を選抜育成した。この品種は、早期開花性で、8月上旬に切り花を出荷できる。
背景・ねらい 福井県下では栄養繁殖によるシンテッポウユリの切り花栽培が行われている。現在用いられている品種「北岳2号」は、葉枯れ病に強いが、花が小さいので、この点を改良し、花が大きく、開花揃いが良い品種の育成を目指した。
成果の内容・特徴
  1. 育成経過:
    1990年に、福井県立短期大学付属実習農場(永平寺町)で、花の大きいシンテッポウユリ品種「八ヶ岳」を子房親に、耐病性の強い品種「北岳2号」を花粉親にして交配を行った。実生個体を、1991年と1992年に同農場で栽培し、栄養繁殖に適する系統を選抜した。県立短大の廃止にともない、1993年より育成の担当を園芸試験場に移して選抜を継続し、特性検定で優良と判定されたので、1995年に品種登録の申請を行った。
  2. 特性の概要:
    ①栄養繁殖系シンテッポウユリ品種で、繁殖方法はリン片繁殖による。
    ②「北岳2号」に比べ、抽だい率が高く、抽だい時期も個体間でよく揃い、生育は旺盛である(表1)。③開花時期は「北岳2号」より1~2週間早く、4月上旬定植では、ほぼ8月上旬に、4月下旬定植では、8月中旬初めに開花し、開花時期はほぼ2週間に集中する(図1)。④5月上旬定植では、開花時期が8月中旬以降になる。開花時の品質は4月定植より劣るが、5月上旬定植の「北岳2号」と比べて優る(表2)。⑤開花時の生育状況は、4月中に定植した場合、草丈は、年次較差が少なく、いずれも1m以上と安定している。また、輪数は1茎に3輪程度付き、花径はやや大きく、開花株率も高い(表2)。⑥葉枯病には、「北岳2号」並に強い。
成果の活用面・留意点
  1. 福井県下のシンテッポウユリ切り花生産地域において、「北岳2号」より早生性の栄養繁殖・切り花用品種として利用できる。
図表1 214258-1.gif
図表2 214258-2.gif
図表3 214258-3.gif
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 新品種 繁殖性改善 品種 ゆり

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