メロンのトンネル早熟栽培における定植前後の地温確保と初期生育の促進

タイトル メロンのトンネル早熟栽培における定植前後の地温確保と初期生育の促進
担当機関 千葉県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 メロンのトンネル栽培における地温は、定植前のトンネル密閉期間中が日日射量11.1MJ/m2・日以上で、定植後のトンネル密閉・紙キャップ使用中が14.7MJ/m2・日以上で上昇し、これ以下の翌日は下降する。また、長期密閉により高地温が確保され、地温が高く、外気温が低いときほど保温効果が得られ、初期生育が促進される。
背景・ねらい メロンのトンネル早熟栽培の標準的な作型は4月上旬定植であるが、生産量の確保、労働力の分散などの観点からより早い時期に定植されるため低温などによる障害から必ずしも生産が安定していない。そこで、定植前後のトンネル密閉期間と日射量が地・気温の推移に及ぼす影響を明かにし、メロンの初期生育を安定化するトンネル管理技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 深さ20cmにおける夜間22:00から2:00までの平均地温の前日との増減値はトンネルの状態に関わらず、直前の日日射量と正の相関があり、地温は特定の日射量を平衡点として、上下する。定植前のトンネル密閉期間、定植後の紙キャップ使用中のトンネル密閉期間、紙キャップ除去後のトンネル日中換気期間における地温上下の平衡点となる日日射量は、それぞれ、11.1、14.7、15.1MJ/m2・日である。また、1℃の地温上昇に必要な日日射量は、それぞれ、3.8、5.2、6.1MJ/m2・日である(図1)。
  2. トンネル密閉により、地温が高く保たれている場合にトンネル内の気温の低下は抑制され(図2)、トンネル外の最低気温が低いほど、地温による早朝の保温効果が大きい(図3)。
  3. メロン定植前のトンネル密閉期間が長いほうが、深さ20cmの地温が高く推移する。この効果は換気開始後も持続し、メロンの初期生育が促進される。メロン定植後のトンネル密閉でも地温が上昇する(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 作型は地域の気象条件を考慮する。千葉県東総地域では3月下旬以降の定植である。
  2. 早い作型では2重トンネルを用いる。東総地域では3月中旬定植が相当する。
  3. 2重トンネルの換気位置は、外トンネルとずらし、直接、外気をメロンに当てない。
  4. 密閉トンネル内の気温は40℃以上となり、雌花の退化などの発生が危惧される。
  5. 外トンネルは厚さ0.1mm農ビ、内トンネルは厚さ0.05mm農ビ、マルチは厚さ0.03mmポリフィルムを用いる。
図表1 216065-1.gif
図表2 216065-2.gif
図表3 216065-3.gif
図表4 216065-4.gif
カテゴリ 管理技術 栽培技術 メロン

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