アンジオテンシンⅠ変換酵素阻害効果の強い中島菜

タイトル アンジオテンシンⅠ変換酵素阻害効果の強い中島菜
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 1995~1997
研究担当者 三輪章志
吉村香奈子
榎本俊樹
道畠俊英
発行年度 1997
要約 中島菜は、血圧降下物質であるアンジオテンシンⅠ変換酵素阻害物質(水溶性ペプチド)を含んでおり、中島菜に加工処理を行ってもその効果は、保持され、保存には冷蔵が適している。
キーワード 中島菜、アンジオテンシンⅠ変換酵素阻害物質、加工処理
背景・ねらい 中島菜は、浅漬け、生鮮野菜として利用されているアブラナ科の特産野菜であるが、その消費は地域に限られ、栽培面積が減少し問題となっている。そこで、中島菜に含有する機能性成分の検索と特性解明を行い、付加価値を付けることによる需要拡大が強く要望されている。
成果の内容・特徴
  1. 中島菜のアンジオテンシンⅠ変換酵素(以下ACEと略す)活性阻害度は、92.8%で県産野菜の中でも著しく強い(図1)。
  2. 中島菜のACE阻害物質は、水溶性ペプチドであり、その構成アミノ酸は、アスパラギン酸:スレオニン:セリン:グルタミン酸:グリシン:アラニン:プロリンが1:1:1:3:2:1:1の割合で含まれている。この内グリシン、アラニン、プロリンは、ACE活性阻害を示すアミノ酸とされている(図2)。
  3. 中島菜の貯蔵性を黄化指数で検討した結果、10℃保存で14日程度、3℃保存で35日程度貯蔵可能であり、ACE活性阻害度は、黄化指数に関係なく30日以上貯蔵しても効果は85%前後でほぼ一定である(図3)。
  4. 加工処理による中島菜中ACE活性阻害度は、生で87.8%に対して塩蔵では91.7%とわずかに増加する(図4)。湯煎加熱処理した中島菜中ACE活性阻害度は、100℃10分で72.3%、100℃30分で38.5%と加熱時間に伴い減少し、煮汁は、100℃10分で33.5%、100℃30分56.4%と加熱時間に伴い増加する(図4)。
成果の活用面・留意点 中島菜のACE阻害物質は、水溶性ペプチドであるため湯煎処理による煮汁への溶解が考えられ、加工処理法を検討する必要がある。
図表1 214272-1.gif
図表2 214272-2.gif
図表3 214272-3.gif
図表4 214272-4.gif
図表5 214272-5.png
図表6 214272-6.png
図表7 214272-7.png
図表8 214272-8.png
カテゴリ あぶらな 加工 機能性成分 需要拡大

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